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半屋外空間の設計|住まいの内と外のあいだに、軒・パーゴラ・テラスで居場所をつくる

半屋外空間の設計|住まいの内と外のあいだに、軒・パーゴラ・テラスで居場所をつくる

この記事の製品:パーゴラルーム →
  • 半屋外空間とは、屋根や軒に守られながら外気と光と風が通る、屋内と屋外のあいだの場所です。
  • 厚さ20mm の大判タイルは屋内と屋外に使え、窓の内と外を同じ床でつなぐと継ぎ目が出ません。
  • ガラスなどで四方を囲うと、固定資産税の家屋として扱われる可能性があり、囲う前に確かめます。

半屋外空間とは、屋根や軒、壁の一部で雨と日差しから守られながら、外気と光と風が通る、屋内と屋外のあいだの場所です。住宅では縁側や軒下、土間、屋根のあるテラスがこれにあたり、床・屋根・囲いの度合いを決めることで、居間と庭をつなぐもうひとつの部屋として設計できます。

FOUR TYPES

半屋外空間の四つの型

型の違いは、屋根と囲いをどこまで閉じるかです。閉じるほど室内に近づいて雨と寒さに強くなり、その代わりに外気と景色は遠のきます。軒下の縁側がもっとも開いた形で、囲えるテラスがもっとも室内に近い形です。

軒下・縁側
屋根:建物の軒・張り出した屋根
囲い:無し
向く使い方:腰かける・眺める
ANKER で組むなら:HOLZNETZ Terrace(壁から屋根を張り出す型)
屋根のあるテラス
屋根:開け閉めできる屋根
囲い:無し〜スクリーン
向く使い方:食事・くつろぐ
ANKER で組むなら:パーゴラルーム(壁付け・自立)
囲えるテラス
屋根:開け閉めできる屋根
囲い:ガラス・スクリーン・扉
向く使い方:通年の居間・書斎
ANKER で組むなら:パーゴラルーム+ガラスウォール・扉
中庭・屋上のテラス
屋根:一部に屋根
囲い:建物の壁
向く使い方:外の食卓・火を囲む
ANKER で組むなら:パーゴラルーム/HOLZNETZ Cube(打ち付け工事が要らず屋上にも)

半屋外空間とは:縁側・軒下・土間から続く場所

日本の住まいには、もともと内と外のあいだがありました。深い軒の下の縁側は、腰かけて庭を眺め、客を迎え、季節の移ろいを家の中へ引き込む場所でした。土間は、外の仕事を屋根の下に持ち込むための床です。間取りが洋風になり、内と外がガラスの窓一枚で分けられるようになると、このあいだの場所は住まいから少しずつ消えていきました。

いまの住宅で半屋外空間をつくることは、外で食べ、休み、働く時間を、住まいの中に戻すことでもあります。建築の言葉では中間領域、住宅では軒下空間やインナーテラスとも呼ばれ、英語では semi-outdoor space。屋根付きのアウトドアリビングとも重なる言葉です。

家の中でも外でもない場所に、人はいちばん長く座っている気がします。窓を開け放った縁側のような所です。私たちが屋根と床でつくりたいのは、その居心地です

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床を内と外でつなぐ:大判タイルと段差

内と外をひと続きに見せる手立てで、もっとも効くのは床です。居間の床と同じか近い色調、同じ目地の向きで外にも敷くと、窓の枠を越えて部屋が延びたように見えます。ANKER & ZIMMER の大判タイルは厚さ20mm、600×600mm と1200×600mm の2つの大きさ、6色で、屋内と屋外の床・壁・テラスに使えます(¥8,800〜/㎡・税抜、100㎡から)。同じタイルを窓の内と外に敷けるので、素材の継ぎ目が出ません。

外の床は、雨水を流すための勾配、濡れたときの滑りにくさ、冬の凍結が、室内とは違う条件になります。一般に、居間とテラスの床をまったく同じ高さにそろえるには、窓の下で雨水を受ける排水の納まりが前提で、建物の防水との取り合いを設計の段階で決めます。段差を残し、縁側のように腰かける高さとして使う考え方もあります。

屋根と囲いの度合いを決める

屋根は、半屋外空間の性格を決めます。ANKER & ZIMMER のパーゴラルームは、アルミの羽根の角度を電動で変える屋根です。開ければ光と風が通り、閉じれば雨を防いで、雨水は柱の中を通して流します。建物の壁に付けても庭に自立させてもよく、幅と出幅は数センチ単位で決められます。

囲いは、開け閉めできる物を選ぶと、季節で使い分けられます。日差しと視線をやわらかく遮るジップスクリーンは、メッシュの開口率を0〜30% から選べ、見え方と風の通りを方位に合わせて調えます。クリアとグレーの強化ガラスのガラスウォール、固定・折りたたみ・スライドの扉を合わせれば、冬も過ごせる部屋に近づきます。

囲うほど、法令と税の扱いも室内に近づきます。屋根と柱を持つものは建築基準法の建築物として扱われることがあり、ガラスなどで四方を囲って外気と分けた状態で土地に定着させると、固定資産税の家屋として扱われる可能性もあります。判断は自治体と市区町村が行うため、囲い方を決めた段階で確かめます。

半屋外で過ごす道具:家具・収納・灯り

屋根があっても、横からの雨と湿気は届きます。家具は屋外用の素材と、濡れても乾く生地とクッションで選び、半屋外でも室内用は置きません(屋外ソファの選び方、ガーデンチェアとテーブル)。大きさは、ソファで1人あたり幅60〜70cm、ダイニングで1人あたり幅60cmほどが目安です。雨の日や冬にクッションをしまう場所を半屋外のそばに用意しておくと、出し入れが続きます。

屋根の下には、照明・シーリングファン・ヒーターを組み合わせられます。夜は屋根の照明に加えて足もとと卓上に低い灯りを置くと、窓の内から見た景色まで落ち着きます。

方位と場所で変わる半屋外のつくり方

南に開く半屋外は、夏の高い日差しを屋根で遮り、冬の低い日差しを奥まで入れるのが基本です。ルーバーの屋根なら、季節ごとに羽根の角度を変えて、この調整を屋根が受け持ちます。西日の当たる場所では、横から差し込む光をスクリーンで受けるほうが効きます。北側の半屋外は夏の日中に涼しく過ごせる場所になるので、屋根を明るく開けておく使い方が合います。

屋上に半屋外をつくる場合は、荷重・防水・固定の確かめに加えて、建物の高さや斜線の制限との関係が問われることがあります。木の柱と梁で組む HOLZNETZ の Cube は、打ち付け工事が要らないので屋上にも置けます。建物の壁に沿って長く延ばしたいときは、屋根を幅の方向につなげて広げると、軒が続くような半屋外になります。

ANKER & ZIMMER でつくる場合

半屋外空間は、床・屋根・囲いを別々に頼むと、継ぎ目に無理が出やすい場所です。ANKER & ZIMMER はタイル・パーゴラルーム・フェンス・家具を自社でつくり、設計と施工まで同じ窓口で受けています。パーゴラルームは3×4m の目安で ¥2,145,000〜(税抜)、受注生産で納期は3か月前後。木の柱と梁で組む HOLZNETZ には、建物の壁から屋根を張り出す Terrace の型もあります。

居間の窓の外にパーゴラルームを付けたお宅では、晴れた朝はルーバーを開けて新聞を読み、雨の夕方は閉じて食卓を出すそうです。窓を開けている時間が、前より長くなったと聞きました

FAQ

よくあるご質問

半屋外空間とは何ですか?

屋根や軒、壁の一部で守られながら、外気と光と風が通る、屋内と屋外のあいだの場所です。縁側・軒下・土間・屋根のあるテラスがこれにあたり、建築では中間領域とも呼ばれます。

半屋外空間は床面積や建築面積に入りますか?

屋根と柱があるものは建築物として扱われることがあり、その場合は建築面積に入って建ぺい率に関わります。開放性の高い構造は端から1m以内を建築面積に入れない扱いもあり、床面積の数え方も含めて、判断は自治体が行います。

半屋外空間のメリットとデメリットは?

居間が外へ広がり、雨の日も外気の中で過ごせることが利点です。一方で屋根や囲いの工事が要り、囲い方によっては法令や税の扱いが変わります。

縁側を今の家につくるには?

居間の窓の外に、腰かけられる高さの床と、雨を受ける屋根を組み合わせます。軒の出が浅い家では、壁に付けるパーゴラや、壁から屋根を張り出す木の構造で、軒の役目を足せます。

リビングとテラスの床をフラットにできますか?

建物の防水と、窓の下の排水の納まり次第です。設計の段階で、段差をなくすか、縁側のように腰かける高さに使うかを決めます。

屋根のあるテラスで冬も過ごせますか?

ガラスウォールや扉で囲い、ヒーターを組み合わせれば、冬の時間も延ばせます。開け閉めできる囲いなら、春と秋は外気を通して使えます。

結び

半屋外空間は、室内を広げる場所でも庭を削る場所でもなく、そのあいだを行き来するための場所です。床を内と外でそろえ、屋根と囲いの度合いを決めれば、窓の外にもうひとつの部屋が生まれます。

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