濡れた体で座る:生地とクッション、フレームの素材
水風呂から上がった体は、拭いても髪や水着に水が残ります。外気浴の椅子のクッションは、雨の日だけでなく、使うたびに濡れる前提で選びます。
生地は、糸を作る段階で色を混ぜた原着の屋外用生地が向きます。色があせにくく、よく乾くからです。中身は、水を抜いて乾く速乾フォームのような中材を選びます。室内用のウレタンは水を抱えたまま乾きにくく、外気浴の席には向きません。クッションを使わず、ロープを張った座面に直接寝る型もあり、オレフィンロープは水を吸いにくく、編み目から水が抜けていきます。
フレームは、雨と日差しに強いアルミ、塩に強いステンレス316、雨に強く少しずつ銀色に変わるチークなどから選びます。金属は夏の日差しで熱くなるので、日なたの席は座る前に確かめます。素肌が触れる肘掛けや背の縁は、木や生地で覆われた型のほうが、夏も冬も肌あたりがやわらかく感じられます。バスタオルを一枚敷いて寝る使い方なら、生地は汗と水から守られ、洗う回数も減ります。
水はけと床:椅子の下に落ちる水の行き先
外気浴の椅子の下には、体から落ちた水と、水風呂から運ばれた水が落ちます。土や芝の上は脚が沈み、足元もぬかるむので、ウッドデッキやタイル、敷石の上に置き、雨水のたまる所は避けます。床に水の流れる向きがあるなら、その流れをふさがない向きに並べます。
タイルの床は、濡れた足で歩く前提で、滑りにくい仕上げを選びます。ロープや編み込みの座面にたまった水は、傾けて抜きます。汗と水が続けて当たる家具なので、晴れた日に家具ごと水か薄めた中性洗剤で洗い、日なたで乾かします。屋上に置く場合は、脚の下で防水層を傷めない置き方も確かめます。
寝る角度と長さ:背を倒す型か、平らな型か
外気浴で寝る姿勢は、背を少し起こして足を伸ばす形と、平らに近い形に分かれます。背を起こせば景色が目に入り、平らに近づけば空を見上げる時間になります。背もたれの角度を変えられる型なら、その日の気分で1台を使い分けられます。
長さは、寝ころぶなら190cm以上が目安です。背の高い方が使う席や、頭の下に枕を置くなら、もう少し長いものを。座面は低いほど空が広く見え、高いほど立ち上がるのが楽になります。サウナと水風呂を何度か繰り返す使い方では、起き上がりやすさも座り心地と同じだけ効いてきます。
日差し・風・視線:椅子をどこに向けるか
外気浴の心地よさは、日差しと風の当たり方で変わります。夏の日中は、強い日差しを避けられる位置に。木陰か、パーゴラの屋根の下に置けば、日差しと雨をよけた外気浴の席になります。使わない時間のクッションは、日陰に寄せておきます。
冬と海辺、屋上では、風が体を冷やします。風の通り道を避け、壁や植栽を背にする向きに置きます。屋上は風が強いので、重い素材を選ぶか、動かない置き方に。台風や強風の前は、軽い椅子とクッションを屋内へ入れるか固定します。
もう一つは視線です。外気浴は水着や薄着で寝ころぶ時間なので、隣の家の窓や道から見えない向きを、置く前にその場で確かめます。視線の先には、空や植栽、遠くの景色を。
サウナを納めた家に冬に伺うと、椅子のクッションだけが少しへこんでいます。冷たい空気の中で横になる時間が、夏よりも長くなるそうです
何台置くか:サウナ・水風呂・外気浴の動線
台数は、サウナ室に一緒に入る人数が目安です。全員が同じ時間に休めれば、椅子を譲り合わずに済みます。交代で使う家なら、定員より少なくても足ります。
広さは、足を伸ばして寝る型の ANKER のラウンジャーで、1台の幅が66〜98cm、長さが165〜224cm。2台を並べて間に60cmの通路を取ると、幅はおよそ1.9〜2.6mになり、奥行きには長さに足元を通る60cmを足しておきます。
動線は、サウナの扉、水風呂、椅子の順に、数歩ずつでつなぎます。水風呂を出て、体を拭いて、横になるまでが短いほど、外気浴の時間は長く取れます。タオルを掛ける所と、水を置く小さなテーブルを椅子の横に用意しておくと、途中で立たずに済みます。
相談の席で、サウナ室の大きさより長く話すのが、出た後にどこで休むかです。図面に椅子を描いてみると、扉の向きが変わることもあります
水風呂には、ANKER & ZIMMER のアウトドアバスが使えます。円形・楕円・角形・一人用の4型で、本体は ¥420,000〜(税抜)。一人用は2027年4月からのお届けです。水風呂の容れ物の比べ方は水風呂の浴槽の記事に、屋外にサウナを置く条件は家庭用サウナの記事に置いています。
ANKER の外気浴の椅子
ALTANA(アルターナ)は、ANKER & ZIMMER のセミオーダーの屋外家具です。サンラウンジャーは4点で、長さは188〜224cm。2点にベース金額があり(税抜 ¥243,000〜と ¥321,000〜)、2点はお見積りです。317色の生地から2枚まで選べ、型によってはフレームの色も25色から選べます。生地は原着の屋外用の糸(ポリエステル・アクリル)、クッションは速乾フォーム、フレームはアルミか亜鉛めっきスチールです。
これまでのコレクションには、ラウンジャーが6点(税抜 ¥110,000〜¥320,000)、ラウンジチェアとハンギングチェアが13点、二人以上で寝ころぶデイベッドが8点あります。納期は3か月前後。生地の見本は南青山のショールームで見られます(完全予約制)。屋外サウナ、水風呂になるアウトドアバス、日よけのパーゴラ、外気浴の椅子までを一社でそろえられます。