パーゴラの屋根の三つの型:固定屋根・布・電動ルーバー
固定の板屋根は、雨をしのぐことを第一にするなら確かな型です。ポリカーボネートは軽く割れにくい板で、平板は面がすっきりと見え、波板は線が多く、外構の印象が軽くなりがちです。邸宅の外構では、平板かガラスがよく選ばれます。布は晴れた日の日差しを和らげる道具で、畳めば元の開いた棚に戻ります。木のパーゴラと相性がよく、雨を本格的に防ぐ屋根というより、日除けとして考えます。
電動ルーバーは、固定屋根と布のあいだを一つで受け持つ型です。羽根を閉じれば雨を防ぎ、角度を変えれば光の入り方を調え、開けば風が抜けます。冬の日差しを室内まで入れたいときも、雨音を避けたいときも、屋根を開けるか閉じるかで答えられます。
家の壁に付けるか、庭に自立させるか
一般的なテラス屋根は、家の外壁に部材を留めて屋根の片側を支えます。柱が少なく済む一方で、外壁に穴を開けるため、防水の処理が要ります。新しい家では、外壁への加工が住宅の保証の条件に関わることもあるので、建てた会社に先に確かめておきます。外壁の材料や軒の高さによっては、壁に付けられない場合もあります。
家に穴を開けずに屋根を掛けたいなら、柱だけで立つ自立式を選びます。柱の数と基礎は増えますが、家と縁を切って置けるので、外壁にも保証にも触れません。庭の中ほどに置いて、家から少し離れた居場所をつくることもできます。
ANKER & ZIMMER のパーゴラルームは、自立式、自立式と壁付けの併用、既存の構造への組み込み、つなげて広げるエクステンション、柱を足す仕様から置き方を選べます。柱はコンクリート基礎に固定し、土の地面では柱ごとに基礎をつくります。屋上では建物の防水層に穴を開けないことが先で、デッキや囲いと一体の構造にして重さを広く受け、建物に打ち付けずに置きます。
家に穴を開けたくない、と最初におっしゃる方は少なくありません。私たちは、家と屋根のあいだに少し距離を取り、自立させて置く形をよく提案します。家の軒の延長ではなく、庭の中の部屋として立たせると、そこへ出ていく理由が生まれるからです
柱の位置と、雨・雪・風への備え
柱は、屋根を支えるだけでなく、庭の眺めと動線を決めます。窓の正面や通り道に柱が立たないよう、家具の配置と一緒に位置を決めます。パーゴラルームの Light・Standard・Premium は1区画で幅6.0m×出幅4.0mまで(Premium は出幅4.5mまで)、それより広い場所は複数をつないで覆います。高さは標準2.7mで、それ以上もオーダーできます。
雨は、屋根で受けたあとの行き先まで考えます。パーゴラルームは、閉じた羽根で受けた雨水を柱の中を通して流すので、軒先から水が垂れる線ができません。雪の降る時は羽根を開けておき、霜や雪の時は動かさないのが使い方の決まりです。大型の Grande は、耐風圧と積雪荷重を、置く地域の条件に応じて個別に案内しています。風と雪の条件は、どの型でも置く前に確かめておきたい項目です。
パーゴラの屋根と建築基準法:建築確認・建築面積・固定資産税
建築基準法は、土地に定着し、屋根と柱か壁を持つものを建築物としています。開け閉めできる屋根を持つ工作物を建築物として扱う例もあり、電動で閉じられるルーバー屋根がどちらにあたるかは、自治体(特定行政庁)が判断します。
建築物にあたる場合、都市計画区域などの中では、大きさにかかわらず建築確認が要ることがあります。防火地域・準防火地域の外で、すでに建物のある敷地に床面積10㎡以内を増築する場合は確認が要らない例外がありますが、パーゴラルームの標準の3×4mは12㎡で、この線を超えます。建築面積に入れば建ぺい率にも関わり、開放性の高い構造は、端から1m以内を建築面積に入れない扱いもあります。
固定資産税は、囲い方で変わります。ガラスウォールなどで四方を囲い、外気と分けた状態で土地に定着させると、家屋として扱われる可能性があり、判断は市区町村が行います。屋根だけで四方を開けて使うか、ガラスで囲うかは、過ごし方と一緒に税の面からも考えておきます。
ANKER & ZIMMER のルーバー屋根:パーゴラルーム
パーゴラルームは、アルミ(6063-T6)の柱と梁に電動ルーバー屋根を載せたパーゴラです。Light と Standard は羽根の角度が変わる角度回転式(0〜97°・0〜105°)、Premium は屋根が伸び縮みして約75%開く伸縮開閉式。大型の Grande は0〜130°まで動き、4本柱で最大4.5×7mの屋根を掛けられます。屋根の角度も開け閉めも、リモコンで手もとから操作します。
価格は3×4mの目安で、Light ¥2,145,000〜、Standard ¥2,695,000〜、Premium ¥3,300,000〜(いずれも税抜。Grande はお問い合わせ)。本体にはルーバーの電動モーター・リモコン・LED照明が含まれ、基礎・電気工事・運搬は別にお見積りします。色は5色(Premium は基本2色、Grande は2色)、受注生産で納期は3か月前後です。お引き渡しの後も、不具合やメンテナンスのご相談を承ります(内容によって別途費用がかかることがあります)。電動ルーバー・モーター・LED は、各メーカーの保証に従います。当社がメーカーへの窓口になります。
屋根の下は、囲い方で過ごし方が変わります。ガラスウォールで風を防ぎ、電動でも開け閉めできる ZIP スクリーンで横からの日差しと視線をやわらかく遮り、ヒーターやシーリングファン、照明を足して季節を延ばします。木の質感で屋根を掛けたいときは、HOLZNETZ の Terrace が、建物の壁から屋根を張り出す型です。