暑さ・結露・掃除:サンルームのデメリットとして挙がること
サンルームのメリットは、天気を問わず明るい部屋が一つ増えることです。そのかわり、閉じた部屋であることが、季節ごとの不満にもつながります。
夏は、ガラスの屋根が日差しを通し、閉じた室内に熱がたまります。日よけのシェードや換気扇、開け閉めできる窓で和らげる方法が一般的ですが、真夏の日中は室温が上がりやすくなります。冬は日中こそ暖かいものの、夜に冷えたガラス面へ室内の湿気が触れて、結露が出ます。洗濯物や植物を置けば湿気はさらに増えるので、換気と除湿が欠かせません。掃除では、屋根の上の落ち葉や砂ぼこりが、透明な屋根ほど下から目に入ります。屋根の上の掃除は高い所の作業になります。
パーゴラルームは、壁を持たないので熱がこもらず、閉じた部屋のような結露の悩みとは性格が違います。夏の日中はブレードを閉じて日陰をつくり、夕方は開いて風を通す。冬に部屋の暖かさは得られないので、ヒーターやガラスウォールを足して整えます。手入れは、可動部・金物・基礎の定期点検が中心で、雪の降る時はルーバーを開けておきます。
サンルームの見積もりを手に相談に来られた方が、ショールームの屋上でルーバーを開けたとたん、囲うのをやめたことがあります。欲しかったのは部屋ではなく、空の見える食卓だった、と後で伺いました
建築確認と固定資産税
建築基準法では、土地に定着し、屋根と柱か壁を持つものを建築物としています。サンルームは住まいに付けて増築する形が多く、建築物として建築確認が要る場面が多くなります。パーゴラルームも柱と屋根を持つので建築物にあたることがあり、電動で閉じられるルーバー屋根がどちらに扱われるかは、自治体(特定行政庁)が判断します。
防火地域・準防火地域の外で、すでに建物のある敷地に増築する床面積が10㎡以内なら、確認が要らない例外があります。新築や、防火地域・準防火地域の中では使えません。パーゴラルームの標準の大きさ3×4m(12㎡)は、この10㎡を超えます。確認が要らない場合でも、建ぺい率や基礎への固定の基準には合わせます。
固定資産税では、屋根と壁で外気と分けられ、土地に定着したものが、家屋として扱われる可能性があります。ガラスで囲い基礎に据えるサンルームは、この形に当てはまりやすい造りです。パーゴラルームは、ガラスウォールで四方を囲うかどうかが分かれ目になります。判断は市区町村が行います。ANKER では、ご発注が確定したら正式な図面と仕様書をお出しし、自治体の窓口や設計者に確かめる材料にしていただきます。
住まいへの付け方と費用の見方
サンルームは、住まいの外壁に付けて増築する形が中心です。外壁に金物を留める工事は、住まいを建てた会社の保証の条件に関わることがあるので、着工の前に確かめておきます。増築の費用は本体だけでなく、基礎・サッシとガラス・床・電気・申請の手間を合わせて見ます。室内として使うなら、断熱と換気の設備も加わります。
パーゴラルームは、庭の真ん中に自立させる、建物の壁に付けて併用する、既存の構造に組み込む、と置き方を選べます。自立式なら、住まいの外壁に手を入れずに据えられます。基礎はコンクリートに固定し、土の地面では柱ごとにコンクリートの基礎をつくります。電動ルーバーを動かす電源工事も要ります。費用は大きさで上がり、本体と、基礎・電気工事・運搬を分けて見積もります。
ANKER のパーゴラルーム
ANKER & ZIMMER のパーゴラルームは、アルミ(6063-T6)の骨組みに電動のルーバー屋根を掛けた製品で、四つのモデルがあります。Light と Standard は羽根の角度が回る型(0〜97°・0〜105°)、Premium は屋根が伸び縮みして約75%開く型、Grande は4本柱で最大4.5×7mまで掛けられる大きな型です。
価格は3×4mの目安で、Light ¥2,145,000〜、Standard ¥2,695,000〜、Premium ¥3,300,000〜(いずれも税抜)、Grande はお問い合わせです。本体にはモーター・リモコン・LED 照明を含みます。幅と出幅は数センチ単位でオーダーでき、1区画は幅6m×出幅4m(Premium は4.5m)まで、つないで広げることもできます。高さは標準2.7mで、それ以上もオーダーできます。
色は、ホワイト・クリームホワイト・ブラック・ブラックグレー・ネイビーの5色で、Premium はグレーとホワイトの2色です。屋根の下は、ガラスウォール、電動で上げ下げできるジップスクリーン、目隠しのスラットウォール、照明、シーリングファン、ヒーターで整えます。受注生産で、納期は3か月前後。お引き渡しの後も、不具合やメンテナンスのご相談を承ります(内容によって別途費用がかかることがあります)。電動ルーバー・モーター・LED は、各メーカーの保証に従います。当社がメーカーへの窓口になります。実物は、南青山の本社屋上のショールームで見られます(完全予約制)。
冬の晴れた昼は、ルーバーを開けて日だまりをつくります。ヒーターを一台足せば、上着を脱いで食事ができる日が思いのほか多い、と置いた方から伺います