床:タイル・デッキ・芝と、高さで変わる所
床は、アウトドアリビングの中で面積がもっとも大きい層です。タイルは材料の金額が㎡あたりで決まり、ANKER の大判タイルは厚さ20mm、600×600mmか1200×600mmで¥8,800〜/㎡。屋内と屋外を同じ色のタイルでつなぐと、リビングの床がそのまま外へ伸びて見えます。施工の方法によって、別に工事費がかかります。
デッキは、板の素材で手入れの手間が変わります。天然木は色や木目が時間とともに変わり、塗り直しを前提にします。再生プラスチックの ECO DECK は1枚¥7,000で、草取りや塗り直しの手間を減らせる床材です。
床の高さも金額に効きます。室内の床と高さをそろえて段差をなくすほど、下地を組む量と排水の処理が増えます。屋上なら、先に要るのは防水層に穴を開けない置き方と、床の重さの確かめです。
屋根:パーゴラルームの価格と、本体の外にかかるもの
屋根は、雨と日差しの中でも外で過ごせるかを決める層で、金額の差がもっとも開く所です。パーゴラルームの価格は3×4mの目安で、本体に電動モーター・リモコン・LED照明を含みます。サイズは数センチ単位で設計でき、大きくするほど価格が上がります。
本体の外には三つの費用がかかります。土の地面なら柱ごとにつくるコンクリートの基礎、ルーバーを動かす電源を設置場所まで引く電源工事、そして運搬と設置です。運搬と設置は、現地を確かめてから正式にお見積りします。
手続きにも目を配ります。屋根と柱を持つものは建築基準法で建築物として扱われることがあり、標準の3×4mは12㎡で、確認申請が要らなくなる10㎡以内の例外を超えます。防火地域・準防火地域では、この例外は使えません。最終的な判断は自治体が行うため、相談の早い段階で確かめます。
屋根の下を整えるオプションには、ガラスウォール、電動のサイドスクリーン、ヒーター、シーリングファンがあります。特別カラーのシャンパンゴールドは+¥300,000〜(税抜)です。
家具・炎・灯り:あとから足せる層
家具と灯りは、床と屋根が決まってから選んでも間に合う層です。ALTANA は生地とフレームの色を選んで仕立てるセミオーダーの屋外家具で、納期は3か月前後です。
炎を囲む場所には、BETTI のエコファイヤーがあります。バイオエタノール専用で、煙突や配管の工事は要りません。重さは約27〜119kgあるため、搬入の経路と床の強さを先に確かめます。ガーデンライトは、チークのキューブ¥42,000〜から布のシェードのフロアライト¥92,000〜まで、置いて灯す照明です。
あとから足せる層でも、電気だけは先に考えておきます。床を仕上げてから配線を通すと、仕上げをはがす工事が加わるためです。
設備:キッチンと大画面は、配管と電源で金額が動く
アウトドアキッチンは、白い天板のアイランドカウンター MARE Cooking Table の¥820,000〜から、ルーバー屋根の下にカウンターとキッチンを収めた LOGGIA Bar Kitchen の¥3,520,000〜まで、5つのモデルがあります。シンクを使うなら給水と排水、グリルの種類によってはガスか電気の用意が要り、工事の金額が庭ごとに大きく変わる設備です。火を使う設備には、置く場所や大きさによって、消防法や地域の条例が関わることがあります。
屋外用のLEDディスプレイ、ガーデンビジョンは FM シリーズで¥1,870,000〜(税抜)。価格は画面の大きさと設置の条件で変わり、本体のほかに送料・設置工事・電源工事がかかります。
予算を最初にうかがうより、庭で何をしたいかを先にうかがいます。火を囲みたいのか、外で食べたいのか、雨の日も出たいのか。それが決まると、どの層に重みを置くかが自然に見えてきます
金額に幅が出る所と、予算を配る順番
同じ製品でも、総額に幅が出る所は決まっています。大きさ、地面の状態(土か、すでに床があるか)、電源と水の取り出し口からの距離、搬入の経路、確認申請と防火の地域、そして届け先です。玄関や階段から運べない場合は窓やベランダから吊り上げて搬入し、別に料金がかかります。離島や遠隔地では、日数や費用が変わることがあります。
予算は、後から変えにくい順に配ります。最初に決めるのは、庭で何をするか。次に屋根と床、そのうえで配管と電源を引き、最後に家具と灯りを選びます。家具を先に買ってから屋根を考えると、柱の位置と家具の寸法が合わないことがあります。
支払いは、工事を伴う場合、着工金として代金の30〜50%、残りは工事の出来高に応じてお支払いいただきます。
ANKER & ZIMMER のアウトドアリビング
ANKER & ZIMMER は、パーゴラ・家具・キッチン・炎・照明を自社でつくり、設計と施工までをひとつの窓口で受けます。庭の寸法に合わせて製品の大きさを決めるため、規格の大きさから庭に入る物を選ぶ外構とは、見積りの組み立て方が違います。実物は南青山の本社屋上のショールームで見られます(完全予約制)。
内訳をお見せすると、屋根や家具より、基礎と電気の行に目を留める方がいらっしゃいます。見えない所の工事ですが、ここを省かないことが、長く使える庭の土台になります