屋外用クッションの中材は速乾フォームを
屋外用のクッション材は、気泡が粗くつながり、水がそのまま下へ抜ける速乾フォームが向いています。目の細かい一般のウレタンは、表面が乾いても芯に水を抱え込み、数日たっても重いままです。速乾フォームは、押せば水が抜け、立てかけておけば早く乾きます。乾くまでの時間は、気温と風で変わります。
座り心地は、中材の厚みと硬さで決まります。一般的には、背もたれはやわらかめ、座面はへたりにくい硬さで組みます。毎日座る家族の席と、ときどき使う客の席とで、硬さの好みを分けて考えるのも一つの方法です。中材は置く場所と使い方に合わせて選べるので、水まわりに置くなら、そのことを最初に伝えておくと話が早く進みます。
屋外用生地の選び方:糸・織り・目付
屋外用生地の糸は、原着のアクリルとポリエステルが主です。一般に、アクリルはやわらかく落ち着いた手ざわりの生地が多く、ポリエステルは張りがあって形の崩れにくい生地が多い、という違いがあります。どちらも屋外で使う前提の糸で、優劣より、手ざわりと張ったときの姿で選びます。
織りは、一色に見える無地と、織り方で模様や凹凸を出した織り柄に分かれます。同じ色でも、織りで手ざわりと影が変わり、柄の見え方は張る物の大きさと光で変わります。ソファの座面いっぱいに張るのか、小さなクッション一つに使うのかで、同じ生地でも印象は別物です。
目付は、選ぶときの手がかりとして使います。毎日座る座面と背もたれには目付の大きい、しっかりした生地を。軽いチェアのシートや飾りのクッションには、薄手の生地でも十分です。数字だけで決めず、見本を手で触り、張った姿を思い浮かべて選びます。
色の決め方と、色あせの見越し方
原着の生地でも、長く外で使えば色は少しずつ落ち着いていきます。素材の性質で、不具合ではありません。色を決めるときは、この変化を前提にします。一般に、濃い色は日なたで熱を持ちやすく、淡い色は泥はねや水じみが目に入りやすい。日差しの強い屋上には中間の色、木陰の多い庭には少し明るい色、というように、置く場所の光から考えると迷いが減ります。
色は、写真ではなく実物の見本で決めます。画面の色や織りの見え方は、実物と違います。見本は屋外の光の下で、フレームの色や床のタイル、デッキと並べて見ると、置いたときの姿に近づきます。ソファやチェアなら、座面と背もたれで生地を分け、汚れの付きやすい座面に落ち着いた色を回す組み方もあります。
見本は、必ず外へ持って出てもらいます。ショールームの照明の下で選んだ色が、庭の光では一段明るく見えることがあるからです。迷ったら、床とフレームに近い色から一つ、外す色を一つ。その二つを並べると、家に合う方がはっきりします
手入れ・カバー・しまう場所
汚れは早めに、水と中性洗剤とやわらかいブラシで落とし、よく流してから立てかけ、日なたか風通しのよい所で乾かします。梅雨の間はクッションを出しっぱなしにせず、屋内か乾いた場所へ。冬はカバーを掛けるか屋内へ入れ、カバーは掛けたままにせず、ときどき外して湿気を抜きます。ALTANA のカバーは、ご注文の際に合わせて作れます。
見落とされやすいのが、しまう場所です。ソファ一式のクッションは、思いのほか場所を取ります。物置やデッキの下、ガレージの棚など、梅雨と冬にクッションを入れておける場所を、家具を選ぶ段階で決めておくと、季節の出し入れが苦になりません。
屋外のクッションは日差しと雨で少しずつ傷み、交換の目安は3〜5年です。ANKER & ZIMMER で家具をお求めの方は、ANKER FRIENDS としてクッションを特別な条件で替えられ、そのときに生地や色を替えることもできます。
長くきれいに使っている家ほど、クッションの帰る場所が決まっています。テラスの脇の収納に、座面と背もたれが立てて並んでいる。雨の気配がしたら、そこへ戻すだけ。手入れというより、暮らしの動線の一部になっています
ANKER の屋外用生地とクッション
ANKER & ZIMMER のガーデンファニチャーの生地は、二つの系統に分かれます。セミオーダーの ALTANA は317色で、どれも屋外用の原液着色の糸、ポリエステルかアクリルで織られています。在庫のある13色と、受注してから織る特別色304色があり、金額は生地の等級で変わります。等級は LEVEL 1〜5 と特別の6段。生地の一覧で選ぶと糸の素材と目付が表示され、4つまで並べて見比べられます。ソファとチェアは、座面と背もたれで2枚まで生地を選べます。クッションの中材は速乾フォームです。
これまでのコレクションの生地は271色です。無地が147色で目付は220〜360g/m²、幅150cm。織り柄が124色で目付は340〜660g/m²、幅137〜152cm。番号か品番で、見本や値段をご相談いただけます。ヨーロッパやアメリカのブランド生地での仕立ても選べ、指定の生地がある場合も、基本的にご相談に応じます。
商品のページのベース金額は、基本の等級の生地で仕立てた場合の目安で、選んだ生地の等級と色で金額が変わります。生地の見本は南青山のショールームでご覧いただけます(完全予約制)。納期は、受注生産の品と在庫の無い品で3か月前後です。