設計の三点:サウナ・水風呂・外気浴
サウナの設計は、サウナ室だけでは完結しません。熱・水・外気の三点をひと続きに置くことが、使われる設計になります。この三点を客室テラスか庭のどこに置くかで、滞在の動線と写真が決まります。
テラスと景色の関係は、設計の最初に決める所です。サウナ室の窓から何が見えるかで、入る時間の質が変わります。林なら木立、海なら水平線に窓を向け、そのうえで棟の窓からサウナの扉が見えないように向きを振ります。プライベートサウナの宿として売るなら、隣の棟や道からの目隠しも商品の一部です。
設計の相談で最初に伺うのは、サウナの窓から何を見せたいか、です。窓の向きが決まれば、扉と水風呂と椅子の位置は自然に決まっていきます。
法令:宿泊者だけが使うか
宿泊施設のサウナには、消防と建築に加えて、衛生の法律(旅館業法・公衆浴場法)が関わります。分かれ目は誰が使うかで、最終的な判断は保健所・消防署・自治体が行います。
一棟貸しの貸別荘は、宿泊者だけがサウナを使う形です。旅館業の許可を受けた施設で宿泊者だけが使うサウナは、公衆浴場法の許可が要らないとする自治体の案内があります。その場合も、旅館業法の変更の届出が必要になることがあります。外来の方にも時間で貸すなら公衆浴場法の許可が関わり、サウナは「その他の公衆浴場」として扱われます。
民泊と旅館業の違い。住宅宿泊事業(民泊)でサウナを置く場合は、扱いが自治体によって異なることがあります。旅館業の許可で運営する貸別荘と同じサウナでも窓口での扱いが違うことがあり、保健所と消防署に事前に確かめます。
消防と建築。私たちのサウナは一般サウナ設備にあたる商品で、宿泊施設で使うサウナは個人の住居に設けるものにあたらないため、設置の届出が必要です。基準は自治体の火災予防条例で定められ、所轄の消防署で確かめます。屋外のサウナ小屋も、形や置き方、使い続ける実態によって建築物にあたり、建築確認が必要になることがあります。自治体の建築の窓口で確かめます。
運営:清掃、薪か電気、冬、故障時
清掃と乾燥。木のサウナ室は、使用後の換気と乾燥が手入れの基本です。一棟貸しは客が入れ替わるたびに清掃が入るので、その手順に、扉を開けて乾かす時間とベンチを拭く作業を入れます。
薪か電気。電気ストーブは単相200Vの専用の回路を引き、客は温度を設定して待つだけです。出力は2〜3人用に 6kW、3〜4人用に 9kW。客が火を扱わず、清掃の人が灰を出さないことが、無人の時間が長い貸別荘での利点です。薪ストーブは他社メーカーの機種で、電気工事はなく、煙突の確かめが入ります。グランピングでサイトごとに置くなら、回路を引くか薪かが分かれ目です。
冬と故障時。水風呂の浴槽は、凍結のおそれがある土地では使った後に水を抜き、給湯の配管も冬に水を抜ける形で引きます。ストーブはメーカー保証の対象ですが、止まるとその棟は「サウナ付き」で売れないので、連絡の先を先に決めておきます。
費用の見方
本体。1〜2人用の DUO で ¥1,950,000〜(税抜)。既製の15型は ¥1,950,000〜¥7,480,000(税抜)で、大きさは1〜8人、木材は4種です。
組立てと電源。組立て・運搬・設置・基礎は現地を確かめてからお見積もりし、送料と設置費は商品代に含まれません。電源工事は、分電盤から単相200Vの回路を引く距離で額が変わります。
水風呂と外気浴。私たちのアウトドアバスを水風呂に使えます。本体は ¥420,000〜¥902,000(税抜)で、一人用の SOLO、1〜2人の OREN、2〜3人の HALO と CIRQ から選びます。外気浴の家具は施設の広さと景色に合わせてご提案し、日よけのパーゴラルームは 3×4m で ¥2,145,000〜(税抜)です。
1台からフルオーダー
既製は15の型から選べます。棟のテラスの寸法や外壁の色に合わないとき、形・寸法・素材・数量・ロゴまで設計して製作するフルオーダーに対応します。1台からフルオーダーで製作します。納期は3か月前後です。棟が一つでも、テラスの奥行きに合わせて寸法を詰める、外壁と同じ色に塗る、という設計ができます。