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プライベートプールの素材と仕上げ|FRP・コンクリート・ステンレス・タイル、水際の納まり
プライベートプールの素材と仕上げ|FRP・コンクリート・ステンレス・タイル、水際の納まり この記事の製品:プール → プールの工法は FRP・コンクリート・ステンレス・パネルの四つで、形の自由と工期が変わります。 コンクリートの内側をタイルで仕上げると水の色が深まり、形も大きさも敷地に合わせて描けます。 ろ過装置で水を循環させれば、掃除は夏で週に1回、冬で月に1回ほどが目安になります。 プライベートプールの素材は、FRP・コンクリート・ステンレス・パネルとコンクリートの組み合わせの四つの工法と、タイルなどの内側の仕上げで決まり、形の自由と工期、水の色がこの選択で変わります。形を敷地に合わせて自由に描くならコンクリートにタイル仕上げ、工期を短くするなら FRP やユニット型、縁を細く鋭く見せるならステンレスが、選び方の軸です。
プールの見た目を決めるのは、大きさより、水の色と水際の線です。同じ大きさの水面でも、内側の仕上げの色で水の深さの見え方が変わり、縁の納め方で、庭や景色とのつながり方が変わります。素材は、その二つを決める最初の選択です。
FOUR METHODS
素材を分ける四つの工法 工期の「短め」「長め」は工法の性格を比べた言い方で、実際の期間は大きさと工法で決まります(施工はおおむね2週間〜2か月ほど)。このほか、防水のシートを内側に張る方式(ライナー)も一般に使われますが、私たちのつくり方は上の四つです。
FRP つくり方:工場でつくった樹脂の器を据える 形の自由:決まった形から選ぶ 工期:短め 仕上げの性格:樹脂のなめらかな面 コンクリート つくり方:現場で躯体をつくり、防水とタイルで仕上げる 形の自由:形も大きさも自由 工期:工程が多く長め 仕上げの性格:タイルの色と目地で表情をつくる ステンレス つくり方:ステンレスの器でつくる 形の自由:設計による 工期:設計による 仕上げの性格:錆びにくく、縁までシャープ パネル つくり方:自立するパネルを組み、コンクリートと合わせる 形の自由:設計による 工期:設計による 仕上げの性格:コンクリートの量を減らせる FRP・コンクリート・ステンレス、それぞれの向き FRP は、工場で形をつくってから運んで据えるため、現場での工程が少なく、工期が短めです。形は決まった中から選ぶことになり、敷地の線に合わせて輪郭を描くことはできません。限られた庭に、整った長方形の水面を置きたい場合に向く方法です。
コンクリートは、形も大きさも自由です。現場で躯体をつくり、防水を施し、内側をタイルで仕上げます。敷地の境界に沿った細長い形、建物の角に寄せた L 字、景色に向かって縁を消す形。設計の自由がもっとも広いぶん、工程も多くなります。
ステンレスは、錆びにくく、縁の線をシャープに見せられる素材です。金属の器の端正さは、建築の直線と相性がよく、屋外の水辺に硬質な線を一本通したい場合に選ばれます。パネルは、自立するパネルを組んでコンクリートと合わせる方法で、コンクリートの量を減らしながら、現場で形をつくれます。
タイル仕上げと水の色 コンクリートのプールの内側をタイルで仕上げると、水の色が深まります。一般に、濃い色のタイルは水面を鏡のように見せ、空や木々を映し込みます。白や淡い色のタイルは水を明るく澄んだ色に見せ、底まで見通せる軽さが出ます。どちらを選ぶかは、プールを泳ぐ場所として見るか、景色を映す水面として見るかで決まります。
タイルの目地は、水に触れ続ける所です。水質を保つことが目地を長くきれいに保つ近道で、pH と塩素の濃さをときどき測り、ろ過装置で水を循環させます。
水の色は、タイルの見本だけでは決めません。庭の木の色と、空がどちらにあるかを見てから選びます。水面に映る物が、そのまま水の色になるからです
水際の納まり:縁・笠木・プールサイド 水際の線は、プールが庭のどこまでを支配するかを決めます。縁の無いプール(インフィニティ)は、水面が空や海へ続いて見える形です。一般には、縁を越えた水を受けて循環させる仕組みと組み合わせてつくられ、景色の開けた庭や別荘で、その効き目がもっとも出ます。
縁を見せる形では、縁の石やタイル(笠木)が、腰掛ける場所であり、水を切る線になります。縁の厚みと素材で、プールの印象は軽くも重くもなります。プールのまわりは、濡れても滑りにくい床にし、浅い所をつくって、はしごや手すりを付けます。プールサイドの床を室内の床と同じ色でそろえるなら、屋外で使える大判タイルを候補に、滑りにくさの仕様を確かめて選びます。
素材と一緒に決める設備:ろ過・温水・スパ ろ過装置は、どの素材でも欠かせません。水を循環させて澄んだまま保つ仕組みで、ろ過装置があれば、掃除は夏で週に1回、冬で月に1回ほどになります。温水にするなら、ヒートポンプなどで温め、春や秋も泳げるようにします。ろ過とポンプの置き場所、配管の道は、素材を決めるのと同じ段階で決めます。
ユニット型のプールは、スパと一体にして、ジェットバスや照明、水流を足せます。ステンレスのアートスライダー NASTRO は、SUS316 の鏡面を通しで仕上げた一枚の帯のような造形で、プールの水を循環させることもでき、既にあるプールに付けることもできます。
素材を決める順番 素材はカタログの写真から選ぶより、敷地から順に決めるほうが迷いません。まず敷地の形と、プールを置ける範囲。決まった形が収まるなら FRP やユニット型が候補になり、敷地の線に合わせたいならコンクリートに絞られます。次に、見せたい水の色と水際の線。景色を映す深い色か、底まで見通す明るい色か、縁を消すか、縁を見せるか。そのうえで工期と、ろ過・温水・スパの設備を重ねます。
夜の見え方も、この段階で決めておきます。水中の灯りとポンプの電気工事は費用の内訳に入る項目で、タイルの色と灯りの色の組み合わせで、夜の水面の表情が変わります。
ANKER & ZIMMER のプライベートプール ANKER & ZIMMER のプールは、Infinity Pool・Unit Pool・Zokei Pool の三つのモデルを軸に、敷地と使い方に合わせて案件ごとにフルオーダーで設計します。Unit Pool は幅2.35m、深さは標準とエクストラの2つです。Zokei Pool は、決められた輪郭ではなく、その場所に流れる自然の線をたどります。
お届け後の対応では、漏水と構造の損傷が対象になる例で、循環・ろ過設備はメーカーの保証によります。水質・ろ過・凍結の管理は、住む方のお手入れの範囲です。総合カタログでも、プールの頁(p.311〜328)を見られます。
敷地の奥に古い木が一本ありました。その木を避けるのではなく、根元を水際がなぞるように輪郭を描いたら、プールが昔からそこにあったように見えました
プライベートプールの素材は何がよいですか? 目的で選びます。形を自由に描くならコンクリートにタイル仕上げ、工期を短くするなら FRP やユニット型、縁をシャープに見せるならステンレスです。素材と一緒に、ろ過と配管の計画も決めます。
FRP とコンクリートのプールの違いは何ですか? FRP は工場でつくった樹脂の器を据える方法で、形は決まっていますが工期が短めです。コンクリートは現場でつくり、防水とタイルで仕上げる方法で、形も大きさも自由です。
温水プールもつくれますか? つくれます。ヒートポンプなどで温めれば、春や秋も泳げます。温める電気の分、月々の維持費が加わります。
プールのろ過装置はなぜ必要ですか? 水を循環させて、澄んだまま保つためです。ろ過装置があれば、掃除は夏で週に1回、冬で月に1回ほどで済みます。
屋上や室内にプライベートプールをつくれますか? ANKER & ZIMMER のプールは、庭につくる前提で設計しています。屋上は水の重さ、室内は湿気と換気を建物の側で受け止める設計が要り、建物の計画から考える話になります。
プールの漏水は、お届け後の対応の対象ですか? 漏水と構造の損傷は、お届け後の対応の対象になる例です。循環・ろ過設備はメーカーの保証により、水質・ろ過・凍結の管理は、住む方のお手入れの範囲です。
結び プライベートプールの素材は、形の自由と工期、そして水の色と水際の線を決める選択です。景色をどう映したいかから逆に考えると、素材と仕上げは自然に絞られます。