大きさと深さの決め方
大きさは、泳ぐのか、浸かって眺めるのかで決まります。泳ぐなら、ターンまでの長さを優先して細長く。浸かって過ごす、子どもと水に入る、景色として眺めるなら、長さより水面の形と、まわりに座る場所の広さを優先します。深さも同じで、泳ぐ場所と、腰を下ろせる浅い所を一つのプールの中で分ける設計が一般的です。
ユニット型の Unit Pool は幅2.35mで、深さは標準とエクストラの2つから選べます。大きさを決めるときは、プールだけでなく、プールサイドの床、目隠しの植栽やフェンス、ろ過装置とポンプの置き場所までを庭の図面に一緒に描くと、残る余白が見えてきます。
費用の目安と、月々の維持費
ANKER & ZIMMER のプールは、幅3m・長さ6mの埋め込み型を基準に、700万〜900万円ほど(税抜)が目安です。費用に含まれるのは、プールの槽と防水と内側の仕上げ、掘削と土の運び出し、ろ過装置とポンプ、水を張る・抜く配管とポンプや灯りの電気工事、プールサイドの床とデッキ、目隠しと安全のための柵です。
維持には、水道、ポンプの電気、水を保つ薬剤、清掃がかかり、屋外のプールなら月1万〜3万円ほどが目安です。大きさは、水の量で決まる水道代と薬剤の量も考えて決めます。たとえば幅3m・長さ6m・平均の深さ1.2mなら、水はおよそ21.6㎥になります。
支払いは、工事を伴う場合、着工金として代金の30〜50%、残りを工事の出来高に応じて、銀行振込でお支払いいただく形です。
水を保つ:ろ過・掃除・冬
水は、ろ過装置で循環させて澄んだまま保ちます。ろ過装置があれば、掃除は夏で週に1回、冬で月に1回ほど。底の掃除にはロボット掃除機も使えます。pH と塩素の濃さは、ときどき測ります。
ヒートポンプなどで温めれば、春や秋も泳げます。冬は、水を張ったままにしておくのが基本で、凍るおそれがあるときは、ポンプと配管の水を抜きます。カバーを掛けると、水の蒸発と落ち葉を防げます。
置く場所と安全:庭と屋上、柵と目隠し
庭なら、敷地の広さと地盤、地下水の高さ、給排水と電気の取り回しを見ます。掘削の機械と資材が入る道があるかも、工法と工期に関わります。
屋上は、水の重さが桁違いになります。水深1mなら、水だけで1㎡あたり約1t。法令が屋上に見込む重さ(床の計算で1㎡あたり約183kg)は設計の値で建物の上限ではありませんが、水だけでその5倍を超えます。既にある屋上に載せるには構造の条件が厳しく、一般には建物の計画の段階から考える話になります。ANKER & ZIMMER のプールは、庭につくる前提で設計しています。屋上の水辺を考えるなら、置き型の浴槽の重さと条件を先に確かめるのが現実的です。
小さな子どものいる家では、柵とゲートでプールを囲みます。プールのまわりは濡れても滑りにくい床にし、浅い所をつくって、はしごや手すりを付けます。自治体の条例や排水の決まりは、計画の段階で確かめます。
道路や隣の家からの視線は、プールを使う時間の心地よさを左右します。水着で過ごす場所なので、目隠しは植栽やフェンスで、立った目の高さまで切れているかを見ます。水音と人の声も、隣家との距離と窓の位置で届き方が変わり、置く位置を決めるときに一緒に考えます。
プールの相談で最初に出るのは、費用より、隣の二階の窓から見えないかという話です。目隠しの高さと植栽の位置を先に決めてから、プールの形を描くことが多くあります
ANKER & ZIMMER のプール
モデルは三つです。水平線と溶け合う縁の無い Infinity Pool は、景色の開けた庭や別荘、リゾートに。Unit Pool は幅2.35mのユニット型で、深さは標準とエクストラの2つ、スパと一体にしてジェットバスや照明、水流も足せ、ユニットを据えるので工期が短くなります。Zokei Pool は、決められた輪郭ではなく、その場所に流れる自然の線をたどる造形のプールです。どのプールも、敷地と使い方に合わせて設計します。
ステンレスのアートスライダー NASTRO は、SUS316 の鏡面で仕上げた彫刻のようなスライダーで、既にあるプールに付けることもできます。
泳ぐ長さより先に、家のどこから水面が見えるかを考えます。リビングの窓から見たとき、水面に空が映る位置。そこが決まると、プールの形は自然に決まっていきます