雨・夜露・置いたまま
屋外プロジェクターの防水は、気にされることの多い点です。プロジェクターは、室内用の機器を外へ持ち出して使う形が中心です。雨の日は屋根の下でも吹き込みと湿気を受けるため、使う時だけ出し、夜露が降りる前にしまうのが一般的な使い方です。
屋外用のLEDディスプレイは、外に置いたままにする前提でつくられます。ガーデンビジョンの防水・防塵はIP65。IPの数字は、塵の入りにくさ(6)と、水を吹きかけられたときの守り(5)を表す等級です。整備は画面の前からも後ろからもでき、雨に濡れても使えます。
画面の大きさと、見る距離
LEDの画面の細かさは、ピッチ(LEDの粒と粒の間隔)で決まります。数字が小さいほど粒が細かく、近くで見ても映像がなめらかです。一般には、ピッチの数字(mm)をそのままメートルに置き換えた距離あたりから、粒が気にならなくなると言われます。ガーデンビジョン FM には、2.976mm から10.4mm まで6つのモデルがあり、見る距離と画面の大きさに合わせて選びます。
画面は、500×250mmのモジュールをつないで大きさを決めます。キャビネット1台は22.5kgで、横長・縦長・曲線の形にもできます。バーカウンターやDJブースの前面に組み込む、壁にはめ込む、額縁のように見せる、といった置き方もあります。
プロジェクターの画面の大きさは、幕までの距離で決まります。庭では幕が風で揺れやすいので、張る位置と固定の方法が先です。幕の代わりに白い壁へ映す方法もありますが、壁の凹凸と色がそのまま映像に出ます。
庭のホームシアターの設計:座る位置・灯り・囲い・床
座る位置は、画面の正面に、ソファやデイベッドを少し離して並べます。全員が同じ高さで観るより、手前を低く、奥を高くすると、前の人の頭が画面にかかりません。
灯りは、映像を観る間だけ落とせるように分けておきます。足元の灯りは残し、画面のまわりは暗く。パーゴラルームの LED 照明やドリンクステーションの天板の下の間接照明のように、目に直接入らない灯りが映像と喧嘩しません。
囲いは、視線を切るだけでなく、音を庭の内側に返す役目も持ちます。屋外では音が壁に返らず散っていくため、大きな音量で庭じゅうに響かせるより、座る場所の近くにスピーカーを置き、小さめの音で包むほうが、映像に入り込めて近所にも届きにくくなります。床は、夜の出入りでつまずかない平らなタイルやデッキに。
電源・配線と近所への配慮
屋外の大画面には、電源工事が要ります。置く場所までの電源の取り回しを先に確かめ、配線は床を仕上げる前に通しておくと、コードが庭に出ません。プロジェクターでも、屋外用のコンセントを近くに設けておくと、延長コードを這わせずに済みます。
近所への配慮で考えるのは、音と光の二つです。スピーカーは家の側へ向け、夜は音量と終わる時間を決めておきます。画面は隣家の窓に向けない角度に置くと、光の漏れも抑えられます。
大きな試合の夜に、近くに住むご家族や友人が庭に集まるようになった、という話をよく伺います。リビングのテレビでは収まらなかった人数が、庭なら一緒に観られます
ANKER & ZIMMER のガーデンビジョン
ガーデンビジョンは、庭やテラス、プールサイド、ラウンジに置く屋外用のLEDディスプレイです。キャビネットをつないで画面の大きさと形を決める FM シリーズ(台座可動式・¥1,870,000〜)と、壁や外構に組み込んで建築の一部にする FI シリーズ(基礎固定式・お問い合わせ)の二つがあります。FM は組み立てと取り外しができ、季節や集まりに合わせて置き場所や構成を変えられます。FI は輪郭をすっきり整えて建築の線を崩さない見え方にでき、基礎や下地が画面の重さに耐えられるかを確かめてから据えます。
価格は画面の大きさと設置の条件で変わり、本体のほかに送料・設置工事・電源工事がかかります。前面に映像パネルを持つ角丸のカウンター SCHERMO(¥1,012,000〜・税抜)のように、飲み物を囲む場所と映像を一つにする形もあります。受注生産品の納期は3か月前後です。
昼の庭で電源を入れた瞬間に、皆さん少し驚かれます。映画館の暗さが無くても、空の下でこれだけ見えるのか、と。夜だけの物だと思っていた画面が、昼の景色の一部になります