庭で火を囲む:焚き火・炭・煙の出ない炎
炎のそばに座る時間は、グランピングの夜の中心です。庭で使える火は、燃やす物で性格が分かれます。
庭での焚き火がどこまで認められるかは、一律には言えません。公開されている情報から見ると、自治体の条例や消防の取り扱い、煙とにおいへの苦情の有無で扱いが分かれ、住宅が近い場所ほど慎重さが求められます。始める前に、お住まいの自治体と消防署に確かめるのが確実です。
煙の出ない炎を選ぶと、近所への気遣いはずいぶん軽くなります。BETTI のエコファイヤーは、GF-RC(ガラス繊維補強コンクリート)の器にバイオエタノールのバーナーを組み合わせた屋外用のファイヤーピットで、庭・テラス・屋上に置けます。ボウル型・テーブル型・ランタン型・スクリーン型があり、本体は¥170,500〜¥950,400(税抜)です。
夜の灯り:足元・手元・遠くの三つ
夜の庭は、明るくしすぎると景色が消え、暗すぎると歩けません。灯りは足元・手元・遠くの三つに分けて置くと、落ち着いた明るさにまとまります。足元には通り道を示す低い灯り、手元にはテーブルの上の小さな灯り、遠くには植栽や塀を照らす灯りを。光の色は、夜には暖かい色が庭になじみます。
ANKER のガーデンライトは、チークのキューブ¥42,000〜、チークのランタン¥82,000〜、メタルのランタン¥85,800〜、布のシェードのフロアライト¥92,000〜(いずれも税抜)の4つ。パーゴラルームの屋根には LED 照明が付き、3000K の暖かい色を選べます。
座る場所と床:テントの代わりに、家具を据える
一晩を外で過ごすなら、座り心地は道具ではなく家具で決めます。屋外用のソファやデイベッドは、雨と日差しの中に置く前提でつくられ、濡れても乾くクッションと、置いたままにできるフレームを持ちます。寝ころぶなら、デイベッドは長さ190cm以上が目安です。
床は、家具の脚が沈まない平らな面に整えます。デッキやタイルの上に家具を置くと、室内のリビングから段差なく外へ出られ、夜の出入りも楽になります。デッキと家具を合わせると、庭キャンプの準備と片付けの手間が大きく減ります。
視線と音:囲いのつくり方
庭で過ごす夜に気になるのは、道路や隣家からの視線です。フェンスは高さと透け具合を場所ごとに変え、上からの視線はパーゴラの屋根で切ります。ANKER のフェンスは高さ1,150〜3,000mmから選べ、すべてを高い壁で囲まないことで、光と風を残せます。
音は、囲っても隣へ届きます。夜の話し声と音楽の大きさ、終わる時間を決めておくことが、続けて使うための前提です。
グランピングに出かけていたご家族が、庭に炎と灯りを据えてから、遠くへ行く回数が減ったと笑っていました。片付けの要らない夜は、思いのほか何度も訪れるものです
泊まれる離れ:モジュールハウス
庭で夜を過ごしたあと、そのまま泊まれる場所があると、グランピングは家族やゲストの時間に広がります。モジュールハウスは、工場でつくって運んで置く庭の離れです。FRAME ONE は L5,950×W3,000×H2,850mm のひと部屋で、寝室・書斎・ゲストルームに使え、本体は¥1,980,000〜(税抜)。ユニットをつなげる FRAME TWO は¥3,850,000〜、FRAME THREE は¥4,620,000〜です。
デッキ・窓・ガラスの引き戸・洗面台・トイレ・電気工事は、使い方に合わせて足せる部分です。運搬と設置は別にお見積りで、クレーンでの搬入にも対応します。設置場所や用途によって、建築基準法上の確認申請が必要になる場合があります。
屋上・バルコニーで過ごすとき
屋上で先に考えるのは、風の強さと、建物の上にあることです。家具は重い素材か動かない置き方を選び、床の下の防水層を傷めない置き方にします。エコファイヤーは約27〜119kgあるため、床の強さと運び込む経路を確かめます。
バルコニーでは、床の重さの制限と、避難はしごや隔て板の前をふさがないことが先です。集合住宅では、火を使えるかどうかも管理規約によります。
ANKER & ZIMMER の、夜の庭の設え
ANKER & ZIMMER は、炎・灯り・家具・屋根・離れを自社でつくり、庭の寸法に合わせて一つの計画に収めます。別荘の庭も、図面と写真のやりとりから始められます。BETTI の家具・エコファイヤー・プランターは同じ8色から選べ、炎とテーブルの色をそろえられます。受注生産品の納期は3か月前後です。
最初に決めるのは、炎をどこに置くかです。炎の位置が決まれば、ソファの向きも、灯りの数も、囲いの高さも、そこから順に決まっていきます