建築確認は要るか
建築基準法では、土地に定着し、屋根と柱か壁を持つ工作物を建築物としています。庭の離れは、モジュールハウスでもプレハブでも、基礎に据えて使い続けるなら、建築物にあたると考えて計画を始めるのが確かです。判断は自治体(特定行政庁)が個別に行い、モジュールハウスも、設置場所や用途によって建築基準法上の確認申請が必要になる場合があります。
都市計画区域などの中で建築物にあたれば、小さなものでも建築確認が必要になることがあります。例外は、防火地域・準防火地域の外で、すでに建物のある敷地に床面積10㎡以内の増築などをする場合です。住宅の敷地に別棟で置く離れは「増築」として扱われることがあり、新築や、東京の住宅地に多い防火地域・準防火地域の中では、この例外は使えません。FRAME ONE の基本の大きさ(5,950×3,000mm)は約17.9㎡で、10㎡を超えます。
設備の付け方でも扱いが変わります。台所・トイレ・浴室をすべて備えた離れは、母屋とは別の住宅として扱われ、同じ敷地に置けるかが問われる、とする自治体の取扱いがあります。水まわりをどこまで離れに持たせるかは、設計の初めに決めておきたい点です。
固定資産税は、屋根と壁で外気と分けられていること、土地に定着していること、使う目的に合った状態であることの三つを満たすと、家屋として課税される可能性があります。判断は市区町村が行います。
費用の内訳
離れの費用は、本体の価格だけでは決まりません。本体に、運搬(トラック・クレーン・特殊車両)、基礎、電気の引き込みと配線、給排水、仕上げ、申請に使う図面の用意が加わります。
運搬は道路の幅と電線、クレーンを据える場所で変わります。基礎は地面の強さと高低差で、電気は母屋の分電盤から引くか別に引き込むかで変わります。洗面やトイレを付けるなら、給水と排水を母屋の配管や下水につなぐ工事が要ります。
公開されている一般的な相場は工法と地域で幅が大きく、一律の数字には意味が薄いため、ここでは並べません。比べるときは、本体価格の横に、運搬・基礎・電気・給排水がそれぞれ見積もりに入っているかを書き出すと、違いが見えます。ANKER & ZIMMER のモジュールハウスは、本体価格に運搬費と設置費を含まず、現場の条件を確かめたうえで別にお見積りします。電気工事・洗面台・トイレはオプションです。
置く前に確かめること
先に見るのは搬入の道です。前の道路の幅、電線や樹木、クレーンを据える場所。箱を運ぶつくりは、ここで置ける場所が決まります。
次に地面と基礎。土の固さ、水はけ、高低差を確かめて、基礎の形を決めます。母屋との距離と向きも計画のうちで、雨の日に濡れずに行き来したいなら、屋根のある通路かデッキでつなぎます。窓は、隣家の視線と日差しの向きで位置を決めます。
暑さ寒さと湿気は、断熱の厚さと換気で備えます。小さな部屋は結露しやすく、換気と定期的な点検が、長く使うための条件になります。
離れのご相談では、庭の広さより先に、前の道路を見に行きます。クレーンが据えられるか、電線をかわせるか。置ける場所は、そこで半分決まります
ANKER & ZIMMER のモジュールハウス
工場でつくり、運んで置く、庭のもうひと部屋です。基本ユニットは 5.95×3.0m で、大きさ・間取り・窓・仕上げまで自由に設計できます。
FRAME ONE は1ユニットのひと部屋の離れで、L5,950×W3,000×H2,850mm、¥1,980,000〜(税抜)。寝室・書斎・ゲストルーム・アトリエに向く大きさです。FRAME TWO はユニットをつなげて、リビングと仕事場、寝室とサロンのように二つの使い方を1棟に収めます。W8600×D6000×H2500mm、¥3,850,000〜(税抜)。さらに広い FRAME THREE は ¥4,620,000〜(税抜)、寸法も間取りも敷地から設計する FRAME SPECIAL はお問い合わせです。
壁は鋼板のパネルに断熱材を入れたもので、厚さは50mm・100mmなどから選べます。屋根は0.4mmのガルバリウム鋼板に断熱のグラスウール、床は厚さ16mmの繊維入りセメント板で、耐荷重は1㎡あたり約300kg。色は床12種・内装の壁12種・外装の壁14種の38種から選び、デッキ(階段・手すり)、窓、ドア、ガラスの引き戸、シャッター、三角屋根、洗面台、トイレ、電気工事を足せます。納期は受注生産で3か月前後。お届けの後は、構造の変形・損傷・亀裂と雨漏りを対応の対象としています。
木の柱と梁で組む HOLZNETZ にも、囲った部屋と軒のある HobbyBox(部屋 2,500×2,500×3,800mm)があり、工房やアトリエ、サウナの小屋として使えます。置く場所や大きさによって建築確認が要ることがあるのは同じです。
離れを置いた家では、客間のつもりだった部屋が、いつの間にか書斎になっていることがあります。母屋から十数歩の距離が、思っていた以上に効くようです