広さと置く向き
広さは、練習の種類と人の動きで決まります。パッティングは、グリーンの長さに加えて、構えて立つ場所とカップのまわりを歩く余白を見込みます。ネットは、スイングの幅に加えて、クラブがどこにも当たらない距離と、ネットが風で揺れても届かない距離をとります。
置く向きは、打球と光で決めます。打つ方向を道路や隣家、窓ガラスに向けない。朝夕に練習するなら、低い日差しが正面から目に入らない向きにする。母屋の窓から見える位置に置けば、練習の場が庭の景色の一部にもなります。
狭い庭では、パッティングを主にし、ネットは使わない時に目立たない場所へ寄せられる形にすると、庭のほかの使い方と両立します。
人工芝と天然芝のどちらにするか
天然芝のグリーンは、転がりも打感もゴルフ場に近づきます。そのぶん、低く刈りそろえる刈り込み、目土、水やり、季節の色の変化と、手入れが続きます。日陰に弱く、練習で踏む場所から傷んでいきます。
人工芝は、一年を通して同じ転がりを保ちやすく、手入れは汚れに応じた掃除と、浮きや剥がれの点検が中心です。夏の日中は表面が熱を持つので、練習は朝夕が向きます。ゴルフに使う人工芝は、庭に敷く人工芝と同じではありません。
下地・排水・水平
人工芝の練習場の出来は、芝の下で決まります。球の転がりには、下地の平らさがそのまま出ます。わずかな凹みでも球の曲がりになるため、グリーンの下地は、ふつうの庭に芝を敷くときより平らさを詰めます。
雨水が芝の上にたまらないよう、下地に水勾配と排水の道をつくります。芝の端と継ぎ目は浮きや剥がれが出やすい所で、固定の方法は下地に合わせて決めます。土の上か、コンクリートの上か、屋上の防水の上かで、選ぶつくりが変わります。
安全と近隣への配慮
ネットは、打った球が抜けない網目と、ゆるみのない張りが要ります。支柱は風を受けるので、倒れないよう据え方を決めます。打つ音とネットに当たる音は、早朝と夜に響きやすいため、練習の時間を家の中で決めておくと落ち着きます。
夜に練習するなら、足元とグリーンを照らす灯りを、隣家の窓に向けず、光源が見えない向きに据えます。練習が終わったら消す。目隠しのフェンスは視線を切り、打球の飛び出しへの備えにもなります。
庭で練習したいというご相談では、まずどのクラブを握りたいかを伺います。パターだけなら庭の一角で足りますが、ドライバーを振りたいとなると、話は芝ではなく、ネットと隣の家との距離から始まります
ANKER & ZIMMER の人工芝と、庭の設計
ANKER & ZIMMER の人工芝は、庭やテラス、中庭から、テニス・ゴルフ・サッカーの場まで6つの仕様があります。GOLF は芝の長さ15〜25mm、糸の太さ4,800〜6,000dtex、密度58,000〜75,600/㎡。価格は面積と用途で変わるためお見積りで、施工の方法によって別に工事費がかかります。色や質感は実物の見本で確かめられます。
使う場所に合わせて、下地・排水・固定の方法を確かめてから敷きます。お届け後の対応では、当社が施工した場合の施工直後の浮き・剥がれを対象とし、色・模様・粒の個体差や日差しによる退色は、素材の性質として扱います。
練習の場は、庭の一部として設計します。高さ1,150〜3,000mmの間で選べるフェンスで視線と打球に備え、置いて灯すガーデンライトで夜の足元を照らし、パーゴラルームの屋根の下に休む場所をつくる。床・囲い・屋根・光を一緒に考えると、練習のない日も使われる庭になります。
グリーンを敷いた庭では、練習をしない家族も、そこに椅子を出して過ごすようになります。短く刈りそろえた緑は、ゴルフをしない人にも気持ちのよい床です