場所ごとの灯りの置き方
門まわりとアプローチは、住まいの顔になる場所です。門柱を照らす灯りと、足元を導く低い灯りを分け、ポールライトは等間隔に並べるより、曲がり角と段差に置くほうが歩きやすくなります。駐車スペースは乗り降りの間だけ明るければ足りるので、人感センサーと相性のよい場所です。
庭とテラスでは、照らす灯りより置く灯りが主役になります。テーブルには手元の小さな灯り、ソファの脇には目線の高さのフロアライト、デッキの端には低いランタン。高さの違う灯りを三つほど散らすと、空間に奥行きが出ます。
植栽と壁は、下から上へ照らすライトアップで表情が出ます。庭木は幹と葉の裏に光を当てると、昼とは違う立体感が生まれ、壁は斜めから光をなでるように当てると、素材の凹凸が浮かびます。屋上やルーフバルコニーでは、風で倒れない重さか、固定できる器具を選びます。
明るさと色温度:照らしすぎない
住まいの外まわりでは、電球色に近い2700〜3000K前後の暖かい光が選ばれることが多く、これは公開されている情報から見た一般的な目安です。白い光は防犯や作業には向きますが、くつろぐ場所に混ざると、そこだけが浮いて見えます。同じ庭では色温度をそろえ、白い光は勝手口や物置のまわりなど用途の場所に留めます。
明るさは、量より眩しさで考えます。光源を直接見せず、照らされた面だけが見える向きに器具を据える。暗いまま残す所をつくると、照らした所が引き立ちます。隣家の窓や道路に光を向けないこと、夜が更けたらタイマーで灯りを落とすことは、近隣への配慮であり、庭を落ち着かせる方法でもあります。
夜の庭を見に伺うと、灯りを足してほしいというご相談より、減らしたほうがよい庭のほうが多いと感じます。門の灯りを一つ消して、庭木の足元に一つ置き直す。それだけで、窓から見る夜が変わります
電源のとり方:100V・ローボルト・ソーラー・炎
点け方は、暗くなると点く明るさセンサー、決めた時刻で消すタイマー、人が近づくと点く人感センサーを組み合わせます。景色の灯りは明るさセンサーとタイマー、防犯の灯りは人感センサー。役割で分けておくと、誰も見ていないのに点き続ける灯りがなくなります。
あとから灯りを足すときの費用の見方
完成した庭に照明を足す費用は、器具の代金、電源の用意(屋外コンセントや専用の回路の新設)、配線の通し方、取り付けの四つで決まります。差が開きやすいのは配線です。地中に埋めるか、壁や塀に沿わせるか。タイルやデッキ、植栽をいったんめくって戻すとなれば、器具の代金より工事の費用が大きくなることもあります。
配線を伴わない置く灯り、つまりソーラーや充電式のランタン、炎の灯りは、工事なしで足せます。これから庭をつくるなら、灯りを置く予定の場所まで配線を通す空の管を先に埋めておくと、あとで地面を掘り返さずに済みます。
ANKER & ZIMMER の灯り
ANKER & ZIMMER は、床・囲い・屋根・体験・光の五つの層を、ひとつの庭として設計しています。光の層に置く物は四つあります。
ガーデンライトは、テラスやエントランス、プールサイドに置いて灯す照明です。無垢のチークのキューブ(¥42,000〜)、チークのランタン(¥82,000〜)、グリーン・ホワイト・ブラックから選ぶメタルのランタン(¥85,800〜)、布のシェードのフロアライト(¥92,000〜)。価格はいずれも税抜です。
ガーデンファニチャー ALTANA のソーラーランプは7点で、高さ30cmの卓上の大きさから180cmのフロアランプまであり、生地を選べる物もあります。ベース金額のある3点は ¥73,000〜¥132,000(税抜)、ほか4点はお見積りです。
炎の灯りは、BETTI のエコファイヤーです。ランタン型は幅40〜44cm・高さ60〜63.5cmの4点で、¥170,500〜¥356,400(税抜)。燃料はバイオエタノール専用で、煙突や配管の工事は要りません。火を使う設備なので、置く場所や大きさによって消防法や地域の条例が関わることがあり、燃えやすい物との距離は置く前に確かめます。
屋根に組み込む灯りは、パーゴラルームの照明です。Standard は 3000K・4000K・6000K、Grande は 3000K・4000K・6500K から選べます。受注生産の品の納期は3か月前後で、送料と設置費は別にお見積りします。
エコファイヤーを置いた庭では、照明を一段落としても、暗いと言われることがありません。揺れる炎は、明るさより先に、人を外に引き留めるようです