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ファサードとは|住宅の正面を外構でつくる、門まわり・塀・素材・夜の灯り

ファサードとは|住宅の正面を外構でつくる、門まわり・塀・素材・夜の灯り

この記事の製品:庭と外構 →
  • 住宅のファサードは、外壁に門まわり・塀・アプローチ・植栽・灯りを加えた、道から見える正面のすべてです。
  • グランドアートウォールは控え壁なしで高さ3,000mmまで立ち、重さはブロック塀の約1/10です。
  • 正面の素材は三つほどに絞り、照明の位置と配線は塀や床の工事の前に図面へ描いておきます。

ファサードは建物の正面の外観を指す建築の言葉で、住宅では外壁だけでなく、門まわり・塀・アプローチ・植栽・夜の灯りまで、道から見える面のすべてを含めて考えます。外構でファサードを整えるときは、建物の素材と色に塀と床の素材をそろえ、夜は同じ面を灯りでもう一度描くことが、設計の軸になります。

店舗のファサードが看板と入口の見せ方の話になるのに対して、住宅のファサードは、毎日帰ってくる家の表情と、外からの視線をどこで切るかの話です。建物と外構の設計が別々に進むと、その継ぎ目が、人目に触れる正面に出てしまいます。

FIVE ELEMENTS

住宅のファサードをつくる五つの要素

五つを別々に選ぶと、それぞれは整っていても、正面としてはまとまりません。最初に決めるのは、外構を建物の外壁の側に寄せるのか、あえて対比させるのか、その一点です。

門まわり(門柱・門扉)
決めること:位置・高さ・表札と照明の納め方
素材の例:大判タイル・乱形石・塀と同じ仕上げ
塀・フェンス
決めること:高さ・透け感・長さ
素材の例:グランドアートウォール・フェンス
アプローチと床
決めること:幅・素材・目地の向き
素材の例:20mm の大判タイル・屋外用の磁器タイル
植栽
決めること:高さ・本数・建物に落ちる影
素材の例:植栽・大型プランター・壁面緑化
灯り
決めること:照らす所と、暗く残す所
素材の例:ガーデンライト・パーゴラの照明

ファサードとエクステリア(外構)の違い

ファサード(façade)はフランス語で「正面」を意味し、建築では外観のうち通りから見える面を指します。エクステリア(外構)は、門・塀・フェンス・アプローチ・庭など、建物の外まわりにつくる物の総称です。前者は「どう見えるか」を、後者は「何をつくるか」を言う言葉で、二つが重なるのは、門から玄関までの正面の帯です。

外壁の色や窓の並びは、建物の設計で決まります。外構の側で動かせるのは、建物の手前に立つ物、足元に敷く物、そして夜の光です。通りから家を見たとき、最初に目に入るのが外壁より手前の門柱や塀であることは、珍しくありません。

PRODUCT

庭と外構を、見る。

建物と外構を、素材・色・線でそろえる

統一感のあるファサードは、素材の数、色の系統、線の向きの三つで決まります。外壁が白い塗り壁なら、塀も同じ白か一段落とした灰色にして、門柱と床にだけ石の表情を足す。外壁にタイルや石が入る家なら、塀にも同じ系統の色を選び、素材を増やさずに面の大きさで変化をつける。一般に、正面に使う素材を三つほどに絞ると、建物の輪郭がはっきりします。

線は、窓や軒の水平の線に、塀の天端と床の目地を合わせます。1200×600mm の大判タイルを長い辺が道と平行になるように敷くと、アプローチは幅が強調され、正面が横に伸びて見えます。玄関へ視線を引き込みたいときは、目地を奥へ向けます。

乱形石は、一枚ごとに輪郭の違う石を張る仕上げです。平らな塗り壁の中に一面だけ入れると、光を受けたときに石肌の陰影が浮かびます。門柱の一面、玄関脇の袖壁、中庭から見える壁と、面を限って使うと、ファサード全体の落ち着きを崩しません。

図面より先に、通りの向こう側に立って家を見ます。窓の線と、隣の家の塀の高さと、夕方に日が当たる面。そこから、手前に何を立てるかを決めていきます

塀の高さと、閉ざさない囲い方

ファサードの中で面積が大きくなりやすいのが塀です。目隠しを優先して高くすると、家は壁の向こうに隠れます。低くすると、庭や窓の中が道から見えてしまう。この間を取るのが設計の仕事です。

ブロック塀は控え壁が要り、高さは 2,200mm までです。グランドアートウォールは、特殊な発泡パネルを芯にした5層の塀で、重さは1㎡あたり約20〜25kg と、ブロック塀(200〜250kg)の約1/10。控え壁なしで 3,000mm まで立ち上げられるので、2階の窓の高さまで視線を切りたい場所にも使えます。重い塀ほど、倒れたときの危険も大きくなるため、軽さは見た目と同じ重さで考えたい性質です。

すべてを高い壁で囲むと、正面は閉じた印象になります。道に面した所は塀を高く、玄関の脇は透けるフェンスに切り替え、境目を植栽でぼかす。高さと透け感を場所ごとに変えると、守られていながら開いて見えるファサードになります。塀の高さや構造には、建築の決まりや自治体の条例が関わることがあるので、計画の段階で確かめます。

夜のファサードは、灯りで描き直す

昼のファサードは素材と形で見えますが、夜は光が当たった所しか見えません。表札、アプローチの足元、塀の一面、玄関脇の木。照らす所を三つか四つに絞り、残りを暗いまま置いておくと、昼とは違う奥行きが出ます。乱形石や塗り壁のように表面に凹凸のある素材は、斜めから光を当てると陰影がはっきりします。

灯りは防犯の面でも働きます。足元と玄関まわりが見えると、帰宅したときに段差が分かり、人目の届かない暗がりも減ります。光の色は、住宅では温かみのある色が外壁と植栽に馴染みやすく、白い光は輪郭をくっきり見せたい所に向きます。

照明の計画は、塀や床の工事の後では選べる幅が狭くなります。照らしたい所と器具の位置を、工事の前に図面へ描いておくと、配線を床の下や塀の中に通せます。

新築と、今ある家の正面を変える場合

新築では、建物の設計と同じ時期に外構の図面を進めると、外壁の色や窓の位置に合わせて塀と門柱を決められます。外構を家づくりの最後に回すと、予算も時間も残りが少なく、駐車場と目隠しだけで終わることがあります。

今ある家は、外壁に手を入れずに、手前の層だけで正面の印象を変えられます。古い塀を新しい面で覆う、門柱を一枚の壁に建て替える、アプローチを大判のタイルに敷き替える、灯りを足す。グランドアートウォールは今あるブロック塀の上にも建てられ(現場を確かめ、補強が要る場合があります)、工期は高さ2m・幅10m で約3日が目安です。住みながらの工事でも、正面が工事中の期間は短く済みます。床を敷き替えるときは、雨水がどこへ流れるかを先に確かめます。

ANKER & ZIMMER のファサードの素材

ANKER & ZIMMER は、製品をつくり、設計と施工までを一つの窓口で行う会社です(建設業許可取得済み)。ファサードに使う素材は次のとおりです。

乱形石:全63種。色は白・淡から墨・黒までの7つの系統。一枚ずつ張る48種と、ネットに貼ったシートで張る15種があり、価格はお見積りでご案内します。

20mm の大判タイル:600×600mm と 1200×600mm、6色。¥8,800〜/㎡(税抜)、ご注文は100㎡から。床・壁・エントランスに、屋内と屋外で使えます。

グランドアートウォール:仕上げ・高さ・色を選べ、タイルを張った仕上げもできます。2021年から施工しています。

フェンス:高さ1,150〜3,000mm の間で、6つの型から。オリジナルの柄もつくれます。

ガーデンライト:チークのキューブ ¥42,000〜、チークのランタン ¥82,000〜、メタルのランタン ¥85,800〜、布のシェードのフロアライト ¥92,000〜(いずれも税抜)。

白い塗り壁の家で、門柱の一面だけに灰色の乱形石を張り、塀は外壁と同じ白で高く立ち上げたことがあります。夜は石の面だけを下から照らす。素材を一つ足しただけで、家が一回り大きく見えるようになりました

南青山の屋上ショールームでは、石やタイルの見本を手に取り、外壁の色と並べて比べられます。

FAQ

よくあるご質問

住宅のファサードとは何ですか?

建物の正面の外観のことです。住宅では外壁に加えて、門まわり・塀・アプローチ・植栽・照明まで、道から見える面全体をファサードとして考えます。

ファサードとエクステリア(外構)の違いは?

ファサードは正面からの見え方を指す言葉で、エクステリア(外構)は門や塀、庭など建物の外まわりにつくる物の総称です。門から玄関までの正面の部分で、二つが重なります。

ファサードの塀は、どのくらいの高さまでつくれますか?

ブロック塀は控え壁が要り、高さ 2,200mm までです。グランドアートウォールは控え壁なしで 3,000mm まで立ち上げられます。高さや構造には自治体の条例などが関わることがあります。

門まわりの照明は、どこに置けばよいですか?

表札、足元、塀や門柱の一面、玄関脇の植栽のうち、三つか四つに絞ります。配線は塀や床の工事の前に決めておくと、見えない所に通せます。

今あるブロック塀を活かして、ファサードを新しくできますか?

グランドアートウォールは、今あるブロック塀の上にも建てられます。現場を確かめたうえで、補強が要る場合があります。

乱形石と大判タイルは、どう使い分けますか?

乱形石は一枚ごとに輪郭が違い、壁の一面に陰影を出したい所に向きます。大判タイルは目地が少なく、床やアプローチを広く静かに見せたい所に向きます。

結び

ファサードは、建物の顔を外構の側から描き直す仕事です。素材を絞り、塀の高さと透け感を場所で変え、夜の灯りを工事の前に図面へ入れておく。この三つが決まると、正面は昼も夜も同じ一軒の家として見えてきます。

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