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屋上・ベランダにジャグジーや浴槽を置けるか|重さ、防水、排水、搬入で判断する
屋上・ベランダにジャグジーや浴槽を置けるか|重さ、防水、排水、搬入で判断する
この記事の製品:アウトドアバス →- 屋上やベランダに浴槽を置けるかは、重さ、防水と排水、給湯と電源、搬入の四つで決まります。
- 満水で約474〜826kg、HALO は1㎡あたり約420kgで、法令が床に見込む約183kgの二倍を超えます。
- マンションのベランダは共用部分で管理規約が先になり、戸建てや施設は構造の設計者に数字を渡すと置ける位置が決まります。
屋上やルーフバルコニーにジャグジーを、ベランダに屋外バスタブを、と調べ始めると、答えは「建物による」の一言で止まりがちです。置ける・置けないを分けるのは、積載荷重と湯を張った重さ、防水層と排水、給湯と電源、搬入経路の四つで、どれも数字と図面で確かめられます。私たちの屋上のページにある数字を使って、四つを順に見ていきます。ジェット付きの重さや電源は公開されている情報から見た目安、私たちの浴槽の数字は商品ページと同じ値です。
FOUR CHECKS
判断の四つを一枚で見る。
ジェット付きのジャグジーの数字は、公開されている情報から見た目安です。置き型の浴槽は ANKER の場合の値です。
- 重さ
- ジェット付き:本体と水と人で、大型は1トン超
置き型:湯を張って約474〜826kg(三つの型)。HALO は1㎡あたり約420kg - 防水と排水
- ジェット付き:防水層に穴を開けない。溜めた水を抜く先と循環ろ過の配管
置き型:防水層に穴を開けない。排水口までの道と建物側のトラップ - 給湯と電源
- ジェット付き:専用回路の電源と給水の配管
置き型:給湯器からの配管のみ。電源は不要 - 搬入
- ジェット付き:大型は分解できず、クレーンが多い
置き型:一体成型で分解できない。最小の HALO でも φ1300×H550mm
重さ:積載荷重と湯を張った重さを照らす
屋上に載せられる重さは、建物ごとに決まっています。法令が屋上やバルコニーに見込む重さは、床の計算で1㎡あたり約183kg。これは設計のための計算の値で、その建物の上限を示す数字ではありません。上限を知っているのは、その建物の構造の設計者です。
湯を張った浴槽の重さは、本体に水を足した値です。私たちの浴槽で、円形の HALO が約560kg(本体110kg・最大容量450L)、楕円の OREN が約474kg、角形の CIRQ が約826kg。ここに入る人の体重が加わります。HALO を底の面積約1.33㎡で割ると、1㎡あたり約420kg。いちばん重い CIRQ は満水で約826kg、人が入ると浴槽の面に約1t がかかるので、置く面がその重さを支えられるかを確かめます。床の計算の値の二倍を超えます。
ジェット付きのジャグジーは、本体と水と人を足すと大型で1トンを超える、と公開されている情報から読めます。どちらを選んでも、湯を張った重さと底の面積を構造の設計者に渡し、置ける場所と置き方を確かめることは同じです。
屋上に置かれた方が最初に口にしたのは、やはり重さでした。設計者に数字を渡したところ、置ける範囲は屋上の中でも限られていて、梁の上に寄せる位置に決まりました。置けるかどうかより、どこに置けるかの答えが返ってくる、というのが実際のところです。
防水と排水:穴を開けず、流す先を決める
屋上の床は、防水層で雨水を止めています。アンカーやビスで物を留めると、防水層を貫いて雨水の入り口を作ります。浴槽もデッキも、床に穴を開けず、置いて据えるのが基本です。防水のやり直しは種類ごとに10〜25年ほどが目安で、上に物を置いた後では大きな工事になります。置く前に防水の状態を確かめます。
排水は、屋上の排水口の位置と、そこまで水を流す道を見ます。使うたびに数百リットルを流すので、排水口の能力と点検口を確かめます。私たちの浴槽にはトラップが付いていないため、臭いの逆流を防ぐトラップを建物側の配管に設けます。2階以上に置くときは、浴槽の縁より高い防水層を設け、配管の取出し部も防水し、床下へ落とす方式ならピットの底に3%の排水勾配を取ります。ジェット付きは、水の入れ替えに同じ排水が要り、循環ろ過の配管が加わります。
給湯と電源:要る物と要らない物
給湯は、建物の給湯器から配管を引きます。屋上まで配管が届くか、届かないなら近くに給湯器を置けるかを見ます。私たちの浴槽は給排水のみで、電源は要りません。
ジェット付きは、ヒーターとポンプを動かす専用回路の電源が要ります。分電盤から屋上まで配線を引く工事で、これは公開されている情報から見た一般の形です。電気ストーブのサウナのように単相200Vが要る物もあり、屋上に電源を引けるかは建物の設備で決まります。
搬入:寸法を実寸で通す
浴槽は一体成型で分解できません。最小の HALO でも φ1300×H550mm、CIRQ は一辺が1480mm。扉・廊下・エレベーター・階段を実寸で確かめ、本体だけで110〜256kg を運ぶ人数と道具を見ます。通らないときはクレーンでの搬入になります。
エレベーターの寸法は通ると図面で読めたのに、最上階からの最後の階段で、踊り場の幅が足りない現場がありました。結局クレーンに切り替え、道路の使用の許可を取るのに二週間かかりました。図面で見るのは扉とエレベーターだけでなく、最後の一段までです。
マンション・戸建て・施設で違う所
マンションのルーフバルコニーやベランダは建物の共用部分で、住む人には専用に使う権利があるだけです。工作物を置けるかは管理規約と使用細則で決まり、共用部分に手を加えるときは理事長の書面での承認が要ることがあります。バルコニーは避難の道を兼ねることがあり、隣との仕切り板の近くに物は置けません。管理規約を読み、管理会社に相談するのが最初の一歩です。
戸建てやビルの屋上は、所有者の判断で進められます。確かめるのは、構造の設計者への重さの確認と、屋上の周りの高さ1.1m以上の手すり。音は隣家へ届くので、ジェット付きのポンプの音と湯を落とす音は、置く位置を決めるときに見ておきます。
ホテルや商業施設の屋上は、宿泊や貸し出しに使うなら用途の法令の確認が計画の段階で入ります。複数台なら、重さの合計と排水の能力を別に見ます。
置けるときの形
四つの条件が通ったら、屋上に露天風呂を置く計画は、形を選ぶ段に進みます。私たちのアウトドアバスは GFRC(ガラス繊維で補強したコンクリート)の浴槽です。円形の HALO と角形の CIRQ が2〜3人、楕円の OREN が1〜2人、一人用の SOLO が1人。価格は ¥420,000〜¥902,000(税抜)で、SOLO は2027年4月からのお届けです。屋上で重さが厳しいときは、軽い OREN(約474kg)か一人用の SOLO から考え、人数を優先するなら HALO。費用の内訳と四つの型の比較は、別の記事にまとめています。
ベランダにジャグジーを置けますか?
マンションのベランダは共用部分で、置ける物は管理規約と使用細則で決まります。避難の道を兼ねるベランダには置けません。戸建てのベランダは、湯を張った重さを設計者に確かめてからです。ジェット付きは大型で1トンを超え、置ける場所はさらに絞られます。
屋上に浴槽を置く費用はいくらですか?
本体に、給排水の工事と搬入の費用が加わります。屋上は構造の確認・搬入の方法・防水の状態で工事の費用が大きく変わるため、現地を見て見積もります。本体は ¥420,000〜¥902,000(税抜)。内訳は「費用と設置条件」の記事に。
重さはどのくらいですか?
湯を張った重さは、HALO 約560kg、OREN 約474kg、CIRQ 約826kg に人の体重が加わります。HALO は1㎡あたり約420kg。床の耐荷重は、構造の設計者に確かめます。
防水はどうなりますか?
床に穴を開けず、置いて据えます。防水の状態を置く前に確かめ、必要ならやり直してから置きます。
電源は要りますか?
私たちの浴槽は給排水のみで、電源は要りません。ジェット付きは、ヒーターとポンプを動かす専用回路の電源が要ります。
マンションでも置けますか?
マンションごとに違います。管理規約と使用細則を読み、管理会社や管理組合に早めに相談します。申請に添える図面と仕様書は、発注が確定したらお出しします。
耐久性はどのくらいですか?
GFRC(ガラス繊維強化コンクリート)は、石材を思わせる質感と強い耐久性を持ち、屋外で長く使うことを前提にした素材です。長く使う中で、白華(表面の白い粉)や髪の毛ほどの細いひび(幅1mm以内)が出ることがありますが、素材の性質で、使うことには差し支えありません。凍結のおそれがある時と長く使わない時に水を抜くことが、長く使うための手入れです。
四つの判断の結び
屋上やベランダに浴槽を置けるかは、重さ、防水と排水、給湯と電源、搬入の四つで決まります。数字と図面を構造の設計者と管理会社に渡せば、答えは「建物による」から「この位置に、この型なら」に変わります。順番を間違えなければ、屋上は空の下の浴室になります。