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ランドスケープデザインとは|土地の自然と建物をつなぐ、庭の設計の考え方
ランドスケープデザインとは|土地の自然と建物をつなぐ、庭の設計の考え方
この記事の製品:庭と外構 →- ランドスケープデザインは、地形・植物・光と風・人の動きを読み、建物の外を一つの景色として設計する考え方である。
- 住宅の庭では、床・囲い・屋根・体験・光の五つの層を、過ごし方を起点に一つの考えでそろえる。
- 植物は植えてから数年で景色を変えるため、育った後の大きさと手入れの量を設計の段階で決めておく。
ランドスケープデザインは、土地の地形・植物・光と風・人の動きを読み、建物の外の空間を一つの景色として設計することです。住宅の庭では、門から庭の奥へ歩く順番と、完成の後に植物が育ち、手入れが続く年月までを、設計の中に含めます。
英語の landscape は目に映る土地の眺めを指し、ランドスケープデザインは、その眺めそのものを設計の対象にするという意味になります。言葉としては、公園や広場、街路のような公共の空間で使われることが多い言葉です。考え方そのものは、敷地の広さを問いません。一軒の家の庭も、別荘の外も、ホテルの中庭も、土地を読み、景色を組み立てるという点では同じ仕事です。
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ランドスケープデザインと、外構・造園の違い
使い分けは一般的な言い方で、境目がはっきり決まっているわけではありません。違いが出るのは、どこから考えはじめるかです。外構は必要な物から、造園は植物から、ランドスケープデザインは土地とそこでの過ごし方から考えます。
- 外構(エクステリア)
- 主な対象:門・塀・フェンス・駐車場・アプローチ
主な仕事:敷地の境と出入りの工作物をつくる
考える時間の幅:工事が終わるまで - 造園
- 主な対象:植物・庭石・水
主な仕事:植物を選び、植え、育てる
考える時間の幅:植えてから数年 - ランドスケープデザイン
- 主な対象:建物の外の空間すべて(地形・建物との関係・周りの景色)
主な仕事:外構と造園を含めて、一つの景色として設計する
考える時間の幅:完成の後、植物が育ち景色が変わる年月まで
土地を読む:地形・光・風・水・周りの景色
設計の最初の仕事は、土地を読むことです。方位と季節ごとの日差し、夏と冬の風向き、雨水の流れと水はけ、敷地の高低差、すでにある木。外に目を向ければ、遠くの山や隣の庭の緑のように取り込みたい景色と、隣家の窓や電柱のように隠したい物が見えてきます。
この読み取りが、配置を決めます。夏の西日が強い所には屋根や木陰を、風の抜ける所には過ごす場所を、水の集まる所には水を好む植栽を。土地の性格に逆らわない配置にすると、完成した後の手間も小さくなります。場所の記憶も材料の一つです。古くからある木を残し、土地の石を使えば、新しい庭が最初から土地になじみます。
初めて敷地に伺うときは、図面を閉じて、日が長く当たる所と、風の抜ける所を探します。家の中から見える景色を確かめるのは、その後です
歩く順番で、景色をつくる
ランドスケープデザインには、場面の移り変わりで景色を組み立てる考え方があります。シークエンスと呼ばれるもので、門をくぐり、アプローチを歩き、玄関に着き、窓から庭を眺める。その順番の中で、何を見せ、何を隠し、どこで視界を開くかを決めます。
住宅の庭なら、門から玄関までを一直線に見せず、植栽や壁で少し折り、庭の奥の景色を最後に見せる。室内の窓から庭を見たとき、視線の先に木や緑の壁が来るように置く。夜は通る順に足元と壁の光をつなぐと、昼とは違う道筋が浮かびます。広い敷地でなくても、順番を設計するだけで奥行きは生まれます。
住宅の庭に置き換える:五つの層と三つの悩み
ANKER & ZIMMER は、庭を床・囲い・屋根・体験・光の五つの層で考えます。床は歩く面と手入れの量を、囲いは視線と風を、屋根は日差しと雨を、体験は庭に出る目的を、光は夜の景色を決めます。ランドスケープデザインの考え方を一軒の庭に置き換えると、この五つを一つの考えでそろえることになります。
庭が使われなくなる理由は、道路や隣から見えること、夏の暑さ、雑草と手入れの三つに集まります。ANKER の庭のページで紹介している2026年の全国調査でも、庭への不安の1位は雑草対策(55.2%)でした。部品を一つ足すだけでは、この三つは同時に解けません。フェンスの高さと透け感を場所ごとに変え、パーゴラの屋根で上からの視線と日差しを切り、土を出さない床にする。過ごし方を先に決め、その周りに五つの層を組むと、三つが一緒に片付きます。
街並みとの関係も、ランドスケープの問いです。道路に面した側を高い壁で閉じきるより、塀の手前に緑を置き、門まわりに光を残すほうが、通りの景色にもなじみます。家の外は、住む人だけでなく、前を通る人の景色でもあります。
完成の後を、設計に含める
ランドスケープの仕事は、引き渡しで終わりません。植物は植えた日から育ち、数年で景色が変わります。木の育った後の幅と高さ、落ち葉の量、日陰の移り方を最初から見込み、手入れの量を設計の段階で決めておきます。
手入れをどこまで引き受けるかは、家ごとに違います。草取りを減らしたいなら、磁器タイルや人工芝、樹脂のデッキ材で土を出さない床にする。植える場所が限られた中庭やテラスには、人工の植物で壁に緑をつくる壁面緑化もあります。別荘のように訪れない季節がある場所では、留守の間の凍結や水抜きへの備えまでを計画に入れます。ホテルや旅館では、景色の質がそのまま滞在の価値になるため、完成後の維持を運営の側から見て設計します。
植えた日は少し寂しく見えた庭が、三年目の夏に伺うと、木陰がテラスの半分まで届いていました。設計した景色は、その時にようやく完成するのだと思います
ANKER のランドスケープ
ANKER & ZIMMER の植栽は、ドライガーデンやリゾート向けの植物と大型のプランターを、景色に合わせて大きさと置き方から提案します。緑は多ければよいわけでも、少なければ正解でもありません。どこでどう過ごしたいかから、植物の種類・大きさ・置き方を選び、ご予算の中で釣り合いを取ります。
外構の図面と植栽の図面を一緒に描き、製品は庭の寸法に合わせてつくります。製品から設計・施工までを一つの窓口でお受けし、施工は当社か、その地域の認定施工店が受け持ちます。別荘の庭は、サウナ・アウトドアバス・パーゴラ・家具・植栽を一つの計画でそろえられ、遠方でも図面と写真のやりとりから始められます。南青山の屋上ショールームでは、実物の空間を体験できます。
ランドスケープデザインとは、どういう意味ですか?
土地の地形・植物・光と風・人の動きを読み、建物の外の空間を一つの景色として設計することです。外構と植栽を含め、完成の後に景色が育つ年月までを設計に入れます。
ランドスケープデザインと外構の違いは?
外構は門・塀・駐車場など、敷地の境と出入りの工作物をつくる仕事です。ランドスケープデザインはそれを含めて、外の空間全体を土地と過ごし方から一つの景色として設計します。
個人の住宅の庭でも、ランドスケープデザインは頼めますか?
頼めます。一軒の庭でも、土地を読み、歩く順番と過ごす場所を決める手順は同じです。ANKER & ZIMMER は構想の段階から、庭の写真や図面をもとにご相談を受けています。
狭い庭でも、ランドスケープの考え方は生きますか?
生きます。広さより、何をする場所かを先に決めることが大切です。ANKER の屋外サウナ DUO は W1,260×D1,000mm から、アウトドアバス HALO は直径1.3mで、小さな庭にも目的のある場所をつくれます。
完成後の手入れは、どのくらい必要ですか?
設計で決めた量によります。土を出さない床や壁面緑化で手入れを抑えることも、季節ごとに植物の手入れを楽しむ庭にすることもできます。木の育った後の大きさは、植える時に見込んでおきます。
ランドスケープデザインの例には、どんなものがありますか?
公園や広場、街路、集合住宅の外の空間から、ホテルの中庭、別荘や住宅の庭まで。共通するのは、建物の外を一つの景色として、土地と過ごし方から設計していることです。
結び
ランドスケープデザインは、土地を読み、歩く順番と過ごす場所を決め、完成の後に育つ景色までを引き受ける設計の考え方です。一軒の庭でもこの順で考えると、外構と植栽が別々の物ではなく、一つの景色になります。