OUTDOOR PRODUCTS & SPACE DESIGN
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捨てられるはずの物が、建物の顔になる。
VISIT / 代表・デザインチーム代表とデザインチームで、バリ島スミニャックのポテトヘッド・ビーチクラブを訪ねた。2010年の開業から、建築とデザインの世界で語られ続けてきた場所だ。日本のリゾートではなかなか出会えない「素材の正直さ」を、自分たちの目で確かめるための視察である。

建物を包むのは、インドネシア各地から集められた古い窓と鎧戸、6,600枚。設計は建築家アンドラ・マティン。形も大きさもばらばらの木の戸を、元の色のまま継ぎ合わせ、地元の職人が仕上げている。新しい材料を揃えるより、時間を重ねた物を生かす。その外壁は、近くで見るほど一枚ごとの来歴を語りかけてくる。

大きな曲面の壁は、外からは中を見せない。けれど一歩入ると、視界はインフィニティプールの先の海へ一気に開く。芝生に並ぶデイベッドも、プール沿いの長いベンチも、人の居場所はすべて海と夕日に向いている。見せる物を絞り、見せたい物に視線を集める。演出は、足すことより引くことでつくられていた。

掲げる言葉は「Good Times, Do Good」。楽しい時間が、そのまま良いことにつながるという考え方だ。敷地内の Waste Lab では、運営で出たゴミや島で集めたプラスチックを、家具や器、内装材に作り変えている。川から回収したプラスチックを固めた板はテラゾーのような模様になり、椅子やテーブルとして客の前に並ぶ。環境への配慮を、我慢ではなく美しさとして見せている。

役目を終えた素材は、隠すものではなく、見せられるものになる。ポテトヘッドで確かめたこの考え方は、私たちのエコプラスチックのコレクションにつながっている。役目を終えたプラスチックを、デッキ材や照明、小物へ。再生素材だからこそ出せる表情を、外の空間の魅力として届けていく。
新しい物を揃えるより、時間を重ねた物を生かす。— Potato Head Beach Club



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